新たな姿に変化した”ポケベル”が話題

1990年代に特に流行した「ポケベル(ポケットベル)」。公衆電話などから、2桁の数字で1文字を表す、いわゆる「ポケベル打ち」をした人も多いかもしれない。

それが今、現代のあるSNS用の専用端末になり話題となっている。
 

ツイッター投稿専用端末できた。ポケベル打ちで文字入力できて、ボタンひとつでツイート可能。
打てるのはカタカナと英数字のみです。

見た目はレトロ感あるプッシュ式の電話だが、実は通話はできず、Twitterに投稿するためだけに作られた専用の端末だというのだ。

かつてポケベルは、学生から社会人にまで幅広い世代に利用されていたアイテム。「あ」と表示させるには「11」などと電話のプッシュボタンを2タッチしていた。

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その“ポケベル打ち”が、現代のネットツールとコラボして戻って来たのだ。投稿をしたのは、「TOKYO FLIP-FLOP」で創作活動などをしているNEKOPLA斎藤(@kawausakawauso)さんだ。

斎藤さんは、電子工作が趣味で、普段からいろいろなものを作っているそう。なおTwitterへの投稿だが、この端末にポケベル打ちで文字を入力し、最後に赤いボタンを押せば完了。

すると斎藤さんのTwitterには、このように「ナレレバ ハヤイヨ」などと表示されるのだ。

提供:NEKOPLA 斎藤さん

ポケベル打ちは、現在のスマホで言うと“フリック入力”といったところだろうか?

しかしそもそも、なぜ今の時代にポケベル打ちをする「ツイッター投稿専用端末」を作ったのだろうか。斎藤さんに話を聞いた。

「ポケベルの代わりになるのはTwitter」

ーー作ったきっかけを教えて

高度な技術よりも、どこかチープで味のある技術や仕組みが好きなので、そういった技術を使って何か作れないかいつも考えています。

そんなときに「ポケベル打ち」を思い出しました。今だったらポケベルの代わりになるのはTwitterだろう、じゃあポケベル打ちとTwitterを融合したら面白いかも……というのが発端です。


ーーどうやって作ったの?

ポケベル打ちといえば電話機ですので、レトロな電話をイメージした外観を3Dプリンタで作成しました。

プッシュボタンは、ジャンク品として売られていたものを100円で買ってきたものです。中にはESP32という小型のコンピュータを入れていて、それで通信を行っています。

提供:NEKOPLA 斎藤さん

ーーどうやって投稿されるの?

Twitterの投稿には、サービス同士の連携に使われるIFTTT(イフト)というウェブサービスを使っています。

本体の中に入っているESP32という小型のコンピュータを使い、IFTTTへ文章を送信します。するとIFTTTからTwitterに自動で投稿が行われるようになっています。

提供:NEKOPLA 斎藤さん

わざと汚しを入れてレトロな雰囲気に

ーーこだわった部分はどこ?

レトロフューチャー感を出すために、角張った見た目にしています。あとはわざと汚しを入れて、懐かしい感じが出るように工夫しました。
Twitterカラーのブルーに塗装したのも、こだわりのポイントです。


ーー難しかった部分は?

外装を作るのに一番時間がかかりました。何度も3Dプリンタで印刷して見た目を確認しながら、納得のいく形状に落とし込んでいます。

提供:NEKOPLA 斎藤さん

ーーネットで話題になっているけど、どう思う?

ここまで話題になるとは思いませんでした。「見た目が好き」と言ってくれている方が多くてうれしいです。


ーー反響はあった?

主にポケベル世代の方から、懐かしい! という声を多くいただきました。「##で送信」や、「最初に*2*2を打つ」など、当時の懐かしネタもたくさん頂いて参考になりました。


ーー最後に、ポケベルの思い出はある?

ポケベル全盛期に私は小学生だったので、実際に使ったことはありません。ただ当時の空気感はなんとなく覚えていて、新しいもの好きだった私にはあこがれの存在でした。


憧れの存在だった”ポケベル”を新たに次世代のツールに変化させた斎藤さん。ほかにもいろいろな創作をしているとのことで、今後の作品も楽しみだ。

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