「モンスターハンター」20周年を記念して、AR技術を駆使した体験型イベント「大狩猟展」がオープンする。最新ARヘッドセットを用いて、リアルなハンティングや、迫力あるモンスターの観察を体験できる。専門家は、自宅が異世界となり物語が展開する“没入型コンテンツ”が今後発展していくと解説する。
最新ARで大迫力のモンハン体験
一足先に、上中キャスターが最新の迫力のゲーム体験を取材した。

上中勇樹キャスター:
尻尾がそこまで迫ってきました。うわーすごい。怖い。

大人気アクションゲームシリーズ「モンスターハンター」が、発売20周年を記念して、最新のAR技術を使った体験型イベント施設「大狩猟展」を19日にオープンする。

上中キャスター:
これまでに登場した武器が、鮮やかな、かっこいいグラフィックで紹介されています。いろんな種類の武器があるんですけど、僕が使っていたのがリオレウスの太刀です。手元のタッチパネルで選んで目の前に表示されます。鮮やかでかっこいいです。

ここでは、自分で選んだ武器が手に取れるような大きさで目の前に出現。26のモンスターから作られる277種類の武器を、間近で鑑賞することができる。

上中キャスター:
こちらでは、これまでに登場した219種類ものモンスターの防具を大画面で見ることができるということで、早速見ていきます。ずらっとモンスターの名前が並んでいますけれども…
リオレウス、私この防具使っていました。かっこいいですね。懐かしい。これを眺めているだけでも、あっという間に時間が過ぎそうです。
そして、このイベントのメインは、最新のARヘッドセット「Meta Quest3」を使用し、16種類のモンスターをさまざまな角度から観察する体験だ。

上中キャスター:
いきなりリオレウスが出てきましたよ。でっかいな。すごい迫力ですね。こっち向いた…細かいところまで作り込まれているので、とてもリアルです。
音声と一緒に、モンスターの地鳴りのような声も聞こえてくるので、とても迫力がありますね。

最新のARヘッドセット「Meta Quest3」では、大迫力のモンスターが目の前に現れ、ハンター気分が味わえる。

大狩猟担当者・小林弘明さん:
実空間にあのモンスターがいたら、どういうふうに見えるんだろうっていうのが、一つのきっかけ。実際、ARという技術が今進んできていますので、そういったARデバイスで見て、観察していただける。
お一人でも二人でも、そして、家族連れでも十分楽しめるコンテンツになってますので、ぜひいろんなお客様に来ていただきたい。
自宅での“没入型コンテンツ”が有望視
「Live News α」では、暮らしを変えるテクノロジーにくわしい『IoT NEWS』代表・小泉耕二さんに話を聞いた。
堤礼実キャスター:
このAR技術を活用した新しい体験、どうご覧になりますか。

IoT NEWS代表・小泉耕二さん:
今回は、メタ社のMeta Quest3を使って、目の前にモンスターが登場するという仕掛けですが、実際に体験してみると、その迫力に驚くと思います。
MetaQuest3は、部屋の空間を3Dスキャンして、家具や壁、床などの位置やサイズを把握した上で、バーチャル体験を現実に重ね合わせることができます。
これによって、バーチャルの物体を目の前に表示するだけでなく、その物体が、壁から飛び出るような演出も可能になりました。
堤キャスター:
そういった仕掛けがあると、よりワクワクしますよね。
IoT NEWS代表・小泉耕二さん:
今後のエンターテイメントとして最も有望視しているのが、自宅などにキャラクターや、オンライン上に存在する人が登場し、物語が展開するような没入型コンテンツです。
ヘッドセットをかぶるだけで、部屋の雰囲気が全く異世界に変化します。でも、壁や机といったものは認識でき、物理的に正しい位置にある、という状況なので、架空の部屋が作れることになります。
ここに、例えば、堤さんがオンライン参加して、話をするということが可能なだけでなく、今後は、堤さんのアバターと生成AIが作る言葉で会話をする、といったことも可能になります。
こうなると、自分の部屋が異世界となり、自分も参加できるような物語がはじまったり、バラバラの場所にいる人たちと1箇所に集まって、踊ったり歌ったりする。それを、多くの人が観にくる。
さらには、これまで行ったことのない場所に、生成AIが生み出すキャラクターと会話をしながら訪れる、といった体験ができるようになります。それだけでなく、自分が主役となり物語を紡ぐような、エンタメコンテンツが登場すると思います。
技術の融合で生まれる新エンタメ体験

堤キャスター:
これからARを活用したエンターテイメントは、どのように進化していくのでしょうか。
IoT NEWS代表・小泉耕二さん:
ARは拡張現実と呼ばれるくらいなので、現実世界を拡張してくれる技術です。他にも、生成AIを含むAIの技術や、ロボティクス、高精細な映像の処理、高速通信など、さまざまな技術が同時に進化していっています。
こういった一見関係ないような技術が複合的に使われるようになり、これまでにないエンタメ体験が生み出されていくと思います。
堤キャスター:
エンターテインメントの技術が進化して、体験の幅が広がっています。この先、私たちにどんな興奮と感動を届けてくれるのか、楽しみです。
(「Live News α」7月18日放送分より)