正しい爪の切り方や靴の選び方をマルホの担当者に聞いた。
「スクエアオフカット」で予防
――巻き爪の予防に役立つ、正しい爪の切り方は?
1. スクエアオフカットに切る
爪を四角に切り、角を少し丸める「スクエアオフカット」に仕上げることが推奨されています。爪の端が皮膚に食い込むのを防ぐため、巻き爪や陥入爪の予防に効果的です。
2. 直線刃タイプの爪切りを使う
カーブのない直線刃タイプの爪切りを使うことで、スクエアオフの形に切りやすくなります。また、ニッパータイプの爪切りも少しずつ切り進めるのに適しています。
3. ヤスリで仕上げる
爪を切った後は、ヤスリを使って爪の切断面を滑らかに整えます。双方向に往復してこするのではなく、一方向にスライドさせることがポイントです。
4. 爪を切る頻度
足の爪は3週間から1カ月に1回の頻度で切るのが適切です。頻繁に切りすぎると深爪になりやすく、爪が長すぎると靴からの負担を受けやすくなります。

――爪切りで意識すべきポイントはある?
1. 深爪を避ける
深爪は巻き爪の原因になるため、爪を短く切りすぎないようにしましょう。爪の白い部分が少し見える程度に切るのが目安です。
2. 爪と皮膚の境界を明確にする
爪切りを行う前に爪の周りの汚れや角質を取り除くことで、皮膚を誤って切るリスクを減らすことができます。
3. 適切なタイミングで切る
お風呂上りなど爪が柔らかい時に爪を切ると割れにくくなります。また、爪が割れやすい場合は爪切りではなく爪やすりを使うのも有効です。

――巻き爪になってしまった時、自分で爪を切ってもいいの?
巻き爪になっても自分で爪を切ることは可能ですが、既に炎症を起こしていたり、強い痛みがあったりする場合は、自分で爪を切るのを避け、皮膚科などの医療機関に相談することをおすすめします。無理に切ると悪化する可能性があります。
切り方としては、一度に大きく切ろうとせず、少しずつ刃先を使って切ることで、切りにくい巻き爪も切りやすくなります。
また、非常に重要なのが、爪の端までちゃんと切ることです。爪が巻いているとまっすぐ切ったつもりでも爪の端に棘ができてしまうことがあり、これが陥入爪の原因となってしまいます。
さらに、爪の切断面からは水分が逃げやすいため、ハンドクリームやネイルオイルで保湿することも重要です。
以上が“正しい”爪の切り方だ。一方で冒頭紹介したように、約3人に1人が“足に合っていない靴”を履いているという結果が出た調査もあった。靴の正しい選び方とはどのようなものなのだろうか。