11日午前、南海電鉄の踏切で電車とトラックが衝突する事故があった。
南海線の一部区間と空港線で一時、運転を見合わせていたが、午後3時半ごろ再開された。

警察と南海電鉄によると午前10時すぎ、大阪府忠岡町の南海電鉄・泉大津駅付近の踏切で、トラックが立ち往生し、なんば行きの急行と接触した。

■線路を歩いて避難
この事故で、トラックの運転手と乗客およそ400人にケガは確認されなかったが、乗客は先頭車両からはしごを使って降り、線路上を泉大津駅まで歩いて移動した。

乗客:
線路の上と端に道があったから、そこを歩いて来ました。ちょっと怖かったです

■「80年生きてきて、あんな音聞いたことない」
乗客:
『ガッシャ―』っていう感じ。長い席やからみんなウワって(前に)なったんです。
80年生きてきて、あんな音聞いたことない

通勤途中だった乗客:急に減速したと思ったら『バーン』ってぶつかった音がして、それから急ブレーキがかかった。
トラックが急に窓側に見えて、トラックと電車がこすりあって『ガガガガ』って進んだ状態。『キャー』って。(乗客は)女性の方多かったので、すごくびっくりして

■「遮断棒」に引っかかったトラック 踏切内で身動き取れず
南海電鉄によると、トラックが踏切に入った際、「遮断棒」が引っかかったことが原因で踏切内で立ち往生し、電車の運転士がトラックに気づき、非常ブレーキをかけたものの間に合わず、衝突したという。

この事故で、南海線の泉大津駅―貝塚駅間と空港線の全線で運転を見合わせていたが、午後3時半ごろ、全ての線で運転が再開された。