よさこい祭りまであと1カ月を切り、各地で鳴子の音色が響いている。そんな中、祭りと40年ほど関わってきた振付師が満を持して新たにチームを立ち上げ、踊り子たちと本番に向け練習に励んでいた。
「初めて感がなく楽しいチーム」
6月22日、高知県南国市で練習していたのは、2024年に初めて結成されたチーム「空跳」(くどう)。

立ち上げたのは、高知市でダンススタジオを経営する工藤理恵さん(60)。これまで旭食品などで振付師として40年ほど祭りに関わり、2024年、満を持してチームを立ち上げた。

工藤さんは、ユーモアを交えて踊り子たちに指導を行っていた。

新チーム「空跳」工藤理恵代表:
「いつか散る」のところが、がいに(強く)やりすぎて、ハエを追い払う感じ。花びらが散るイメージで優雅な感じでやってください。

踊り子の9割以上が女性という「空跳」。「華の乱」をテーマに、いの町出身のシンガーソングライター・フラチナリズムのモリナオフミさんが手掛けた曲に合わせて美しく咲き乱れる。

空へ跳ねる様に 舞い上がれ 命よ命 どこへ向かふ
月まで届く この心は 咲き誇る華よ 纏うのは風よ 踊れ
踊り子たちからは、「初めてのチームやけど初めて感がなく、みんな一体となってすごく楽しいチームです」「めっちゃ笑わせてくれたり練習を盛り上げてくれて楽しい」などといった声が聞かれた。

“工藤ファン”もメンバーに
踊り子は、半数以上が工藤さんの“ファン”で、チームをまたいだ“追っかけ”も少なくない。
高知市からきた踊り子:
先生のことずっと追いかけている。
香美市からきた踊り子:
振付が本当に好きで。他にいろんなチームもあるんですけど、引かれるのが工藤先生の振付けなので、絶対ここで踊りたいと思って選びました。

振付師・工藤理恵さん率いる新チーム「空跳」。チームが魅せる“華の乱”に注目だ。
新チーム「空跳」 工藤理恵代表:
あでやかに、艶やかに格好よく、粋に素敵に、輝くということで、一人一人を“華”にして本番は咲き乱れたいなと。とにかく感動を与えることができたらいいなと思っています。
(高知さんさんテレビ)