「相席ブロック」という高速バスの予約・リリース方法をご存じだろうか。今、全国のバス会社がこの方法に困惑している。
相席ブロックの背景に“キャンセル料の安さ”
日本最大規模のバスターミナルとして連日、多くの利用客でにぎわうバスタ新宿。

物価高もあって安く長距離移動ができる高速バスは大人気だ。しかし、その高速バスで問題が起きていた。

全国のバス会社を悩ませているのは、利用者による「相席ブロック」。

これは座席を取る際に、1人で隣り合う2席を予約し、出発間際に1席をキャンセルすることで隣に人が座らないようにするという迷惑行為。
相席ブロックが相次ぐ背景には“キャンセル料の安さ”などがあった。

取材したバス会社では、一部の路線を除き、電話予約の場合、自動キャンセルはなくキャンセルをするにしても、払戻手数料は100円程度となっている。

九州地方のバス会社は、売り上げにも関わるこうした迷惑行為に対し、SNSで「お願いなのできちんと予約をして、お金を払ってください」と訴えた。
バス会社では運用の改定も
相席ブロックについて、街では批判的な声が聞かれた。
高速バスを利用する人「それ(相席ブロック)によって乗れる人がどこかに行けなくなっちゃうのはすごいかわいそうというか、予定も狂っちゃいますし」

相席ブロックについて京王バスに問い合わせたところ、「隣席のキャンセルはあるものの、人数変更なのか『相席ブロック』なのかは把握していません。しかし直前のキャンセルにより、ほかのお客さまが利用できないことはありました」と回答した。

こうした事態を受け、京王バスでは7月から、予約から決済までの期間変更や直前の解約にかかる払戻手数料の改定を行うとしている。
(「イット!」 6月12日放送より)
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