小池百合子東京都知事に対し28日、7月の都知事選挙に向けて、都民ファーストの会や公明党、さらに自治体トップの有志から早期の出馬要請が相次いだ。

小池知事は「重く受け止めていきたい」とコメントし、出馬を近く表明する見通しとなっている。

要請に「重く受け止めていきたい」

28日午前11時半過ぎ、姿を見せたのは小池百合子都知事だった。

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7月に迫る東京都知事選挙に、小池知事はいつ名乗りを上げるのか。28日、早期の立候補の要請が相次いだ。

都民ファーストの会・森村代表は「知事選に向け、小池知事のご出馬をぜひともお願いしたく」と伝えた。

特別顧問を務める「都民ファーストの会」からの要請書を笑顔で受け取った小池知事だが、出馬要請については、神妙な面持ちで「重く受け止めていきたい」と話した。

さらにその後、都議会公明党・東村邦浩幹事長が訪れ、「できるだけ早く表明していただいて」と伝えた。

都議会で連携する公明党からも要請を受けると、小池知事はおもむろに立ち上がり「重く受け止めさせていただきます」と発言した。

午後2時ごろには、都内の自治体トップの有志からも要請を受けた小池知事は、近く出馬を表明する見通しだ。

こうした中、注目されているのは、小池知事が自民党に推薦を求めるのかどうかだ。

27日、出馬表明した立憲民主党の蓮舫参院議員は「“自民党返り”をしている小池さんでは、改革はできない。反自民党政治、非小池都政、都知事選にこの姿勢で臨みたい」と発言していた。

自民党と距離を縮める小池知事に対し、蓮舫参院議員は、「反自民」「非小池」で戦う姿勢を強調した。この発言には、小池陣営から批判の声もあった。

都民ファーストの会・森村代表は「自民党の政治とカネの問題が、小池知事の問題であるかのように“あらぬレッテル”を貼るのは、正直ちょっと都民をバカにしすぎじゃないか」と話す。

自民党は陰で支援するような形に

やり玉に挙げられた自民党は、どう動くのだろうか。

東京都選出の自民党議員は「向こう(小池氏)が嫌がると思うよ。自民党のイメージ最悪だから。自民党が、陰で支援するような形になるんじゃないか」と話している。

さらに、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は、小池知事は今、自民党の推薦がプラスとなるかマイナスとなるか、計算している最中と言う。

政治ジャーナリスト・田崎史郎氏は「メリットとして、自民党支援の業界団体・自民党議員の全面的なバックアップを受けられる。他方で、自民党は裏金事件の批判にさらされているので、そのマイナスイメージも背負うことになる」と話している。

都知事選には、広島・安芸高田市の石丸伸二市長のほか、航空自衛隊の元トップ・田母神俊雄氏も28日、出馬を表明するなど、20人以上が立候補する乱戦となる見通しだ。
(「イット!」 5月28日放送より)

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