日本の国技である相撲の魅力を、外国人観光客に伝える体験型の施設が30日、なんばにオープンします。 インバウンド客に特化した集客の工夫を取材した。
■本物さながらの相撲ショー 弁当も「高級」「ハラール」「ヴィーガン」へ変更可能で外国人を意識
「THE SUMOHALL日楽座(ひらくざ)OSAKA!」 なんばパークスに新しくできた「THE SUMOHALL日楽座OSAKA」。 本格的な照明に。本物さながらの土俵が設置されたこの施設では、元力士による相撲ショーを通じて、外国人観光客に相撲の歴史やルールを紹介、司会進行はすべて英語で行われる。

落語家桂福龍さん(カナダ出身):皆さん楽しんでますか?!
27日の内覧会には、大阪府寝屋川市出身の力士、宇良関も登場し、実際に施設を体験した。
宇良関:楽しませていただきました。海外の方がここに来られて、相撲をよく知っていただいて、相撲の良さを広めていただくことが、これからどんどん広まってもらえたら、うれしいなと思います

公演チケットは9500円から1万6000円。(※こどもは7000円~) この料金には「日楽座弁当」の代金が含まれているが、追加料金を支払うと、料亭「なだ万」の高級弁当に変更することもできるほか、イスラム教徒用の「ハラール弁当」や、動物由来の食材を使わない「ヴィーガン弁当」に変更することもできる。外国人を意識したサービスが提供される

ショーの後半には、元力士による迫力のある取り組みを観戦。 さらに…
記者リポート:こちらでは、相撲スーツを着て、実際に相撲をとることができます
なんと希望者の中から抽選で選ばれると、土俵にあがって元力士たちと相撲を取ることができる。

さまざまある日本文化のうち、なぜ相撲を紹介する施設を作ったのか。運営側は…
阪神コンテンツリンクインバウンド事業部 山崎秀治上席部長:われわれ独自のアンケートを実施しまして、外国人の方々で、日本の文化の中で『相撲が非常に興味深い』というお答えをいただいたので、これをビジネスにしようと。相撲、日本の文化の背景というものを、しっかりとショーで見せることで、外国の方々によろこんでいただけるかなと
30日にオープンするのを前に、この施設にはすでに約30カ国の観光客から予約が入っているということだ

(関西テレビ「newsランナー」5月28日放送)