2018年7月に起きた西日本豪雨。

この現場を取材した環境ジャーナリストの竹田有里さんは、森林の管理が適切に行われていなかったことが被害の大きな要因の一つだと知り、間伐材を有効活用するため「木のストロー」を発案した。

社会問題を考えるきっかけに

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森林は間伐しないと日光が遮られ、木が弱くなり、土砂崩れが起きやすくなるが、コストの問題から多くの民有林が放置されているという現状がある。

こうしたきっかけから生まれたのが「木のストロー」。

横浜市が管理する森林の間伐材を買い取り、薄くスライスしたものを障がい者の作業所で一つずつ手作業で筒状にしていく。

こうしてできた「木のストロー」は、プラごみの削減を目指すホテルや2019年のG20大阪サミットでも採用された。

また、小学校の課外授業にも取り入れられ、竹田さんからストローづくりを学んだ子どもたちが「もっと広めたい」と自ら企業にプレゼンに行き、カフェで販売されることになった。

竹田さんは、「この『木のストロー』を手に取った方々に地球環境の問題、そして自然災害などあらゆる社会問題について考えてもらえるきっかけになればと願っています」と語った。

木のストロー
https://www.thewoodstraw.com/

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