JRA(日本中央競馬会)が、5月16日に「競馬を楽しむための新しい施設を熊本市中心部にオープンする」と発表した。20代から30代のファン層を開拓する新しい戦略だ。

熊本市中心部に「VIESTA熊本」オープン

JRAが新しいチャレンジを始めるのは、熊本市中央区の商業施設・サクラマチクマモトから新市街に入ってすぐの、熊本市でも人通りが多い場所だ。

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6月15日、カンデオホテルズ熊本新市街が入るビルの1階にJRAがオープンするのは「VIESTA熊本」だ。

馬券の販売を伴わない施設で、これまで競馬にあまり興味のなかった人や馬券を買ったことのない人へ、競馬の魅力を発信していく狙いだ。

店内には幅17メートル、高さ2.4メートルの大型スクリーンを設置。迫力のレース映像を楽しむことができるほか、人気の競走馬に関するグッズを販売する。

JRA・清水靖博プロモーション担当理事:
一人でも多くですね、競馬に対してマイナスなイメージをなくしていただいて「競馬っておもしろいな」とか「馬ってきれいだな」とか、そういう感覚で捉えていただけるような施設をつくっていこうということで、取り組んでいる事業でございます

ターゲットの相乗効果で活性化に期待

同様の施設は、宮城県仙台市に続き全国で2カ所目。これまでJRA関連の施設がなく今後、開拓したいファン層の20代・30代の人口が多いことから、出店都市として熊本を選んだということで、地元の新市街関係者も歓迎ムードだ。

新市街商店街振興組合・安田二郎理事長:
40代から50代が新市街の(顧客)層なんですよね。それが若返って20代・30代というふうな層へ変わればね、街の潤いも出てくるかなと思っております

VIESTA熊本、平日は入場無料で、誰でも利用することができる。一方、競馬開催日の一部エリアは予約が必要で、有料と無料の観戦スペースが設けられる。

(テレビ熊本)

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