小林製薬の「紅麹」をめぐる問題。厚生労働省は紅麹原料の供給を受けている食品メーカーなど173社を公表した。長野県内は6社となっている。また、新たにサプリメントを摂取した県内の1人が健康被害を訴えていることがわかった。
サプリ摂取 5人死亡、114人入院
小林製薬・小林章浩社長:
「紅麹に携わる全ての皆さま、言葉に尽くせない大変なご迷惑をおかけしております」
3月29日会見を開き、改めて謝罪した小林製薬。
小林製薬の紅麹を使ったサプリメントを摂取した人から相次いで健康被害が出ている問題。
5人の死亡と114人の入院が確認されている。

長野県内 健康被害2人目確認
県内でも1人が入院したという。
また、県によると、新たに1人が健康被害を訴えていることがわかった。通院のみで入院はしていないという。

紅麹原料の供給先173社 県内6社
問題を受け、厚生労働省は3月28日、調査会を開き、小林製薬の紅麹原料の供給を受けている食品メーカーなど173社を公表した。
県内は6社。
みそメーカーの「竹屋」(諏訪市)、「山高味噌」(茅野市)、「丸井伊藤商店」(茅野市)、「丸昌稲垣」(飯田市)、菓子店の「お茶元胡蝶庵」(安曇野市)、そして、原材料卸しの「松下商店」(松本市)。

このうち、「丸昌稲垣」は供給は受けたものの使用していない。
また「松下商店」は自社では使っておらず、1社に卸していたが、すでに回収済みだ。
この他の4社は一部商品で使用していたが、すでに公表し自主回収を進めている。健康被害の報告はないという。

厚労省が自主点検を要請
なお、厚労省は173社に対し、「過去3年間に健康被害があったか」などについて、自主点検し4月5日までに報告するよう求めている。
県内では伊那市の酒造会社「仙醸」も一部商品を自主回収しているが、今回の173社には含まれていない。

【長野県内の製造業者で自主回収している商品】
・山高味噌(茅野市) 信州甘口紅麹みそ
・竹屋(諏訪市) タケヤみそ「塩ひかえめ紅麹仕立て」
・仙醸(伊那市) 黒松仙醸どぶろくロゼ
・丸井伊藤商店(茅野市) ドブロクおかめ赤
・お茶元胡蝶庵(安曇野市) とろける桜生大福、桜カステラ、クッキー100g桜、平クッキー桜、桜まんじゅう、桜ダコワーズ
(長野放送)