沖縄自動車道の料金について、ネクスコ西日本は、現金で支払う車両の特別割引を2024年3月末で終了する。

ETCで支払う車両については割引の期間を延長するとしていて、車載機の購入を補助するキャンペーンを行っているが県内の利用率は低い状況が続いている。

那覇ー許田間の料金は1040円から1610円に

沖縄自動車道では現在、全ての車両を対象に35.5%の特別割引が適用されていて、最も長い区間の那覇ー許田間の料金は普通車で片道1040円となっている。

ネクスコ西日本は、ETCを搭載している車両は特別割引の適用を延長するいっぽう、現金で支払う場合は割引の適用外となり、2024年4月1日から那覇ー許田間の料金は1040円から1610円になる。

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県民からは現金支払い割引の終了に困惑する声が聞かれた。

年配の男性は、「1600円!?ちょっとびっくりする。ETCを入れないと損するというか、名護に行く機会も度々あるもんだから割引があるんだったらETCを付けることを考えたい」と話す。

また、別の人は「1000円超えるだけでも高いなと思うので、北部にちょっと行きづらくなる」「毎日通勤で使っていたら、ETCを付けようかなと思うけど、毎日高速道路を使うことはないので大丈夫かな」と話す。

背景には沖縄でのETC利用率向上

現金払いの割引終了には県内でETCの利用率向上を図る狙いがある。

NEXCO西日本沖縄高速道路事務所戸村隆副所長は、「全国においては割引適用はETC車限定となっている状況。沖縄道のETC利用率、これがネクスコ西日本管内の平均と比較しても極めて低い状況」だと説明する。

全国のETC利用率は92.2%となっているが、県内では66.5%と全国平均を30ポイント近く下回っている。

戸村副所長は、現金払いの車が多いことで現状、様々な問題があると指摘する。

NEXCO西日本沖縄高速道路事務所戸村隆副所長:                                               一般レーンの混雑、これによる料金所の渋滞や、渋滞に起因する事故の発生このような課題が現在発生しているところです

沖縄自動車道の料金所では年間140回の渋滞が発生している他、追突事故も相次いでいて、ネクスコ西日本は、ETCの利用率が全国並みの90%台になればこうした問題の解決にも繋がると期待を込める。

戸村隆副所長は、ETCで高速道路を利用すると平日は朝夕割引などでお得になるほか、ノンストップタッチレス、キャッシュレスでスムーズに利用できるので、この機会にETCの利用を検討してほしい」と呼びかけている。

ネクスコ西日本は、沖縄県限定で実施しているETC車載器の購入助成キャンペーンを延長することにしている。(対象台数に達すると終了)

(沖縄テレビ)

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