北海道函館市でいま「100日で閉店する」というラーメン店が話題を呼んでいる。
約2時間で売り切れてしまう日もあるほどの人気なのに、なぜ「100日」なのか?
「100日で閉店」のラーメン店が話題
乳白色の濃厚なスープがストレートの麺によく絡む、豚骨ラーメン。

「5月までなので何回か食べに来たい」(客)
なんと「100日で閉店する」というのだ。
「100日って書いた方が面白いかなぁと思って」(麺場 濃豚 小泉晴香さん)
営業を始めたばかりの豚骨ラーメンの専門店。
こんなに人気なのになぜ閉店するのだろうか?
雨でも行列ができるほどの人気ぶり
2024年1月22日にオープンした「麺場濃豚」。

店を切り盛りする小泉晴香さん(37)は開店準備に追われていた。
塩ラーメンが主流の函館で挑む豚骨ラーメン。
道産の豚の大腿骨などをまる1日じっくり煮込む。
この日は雨にも関わらず、午前11時の開店を前に行列ができていた。

「(来たのは)2回目です。1回目友達と食べに来てすごくおいしくて。(Q:寒いですが?)あ、全然。食べたいものは食べたいので」(客)
「元々、豚骨好きなのでめったに函館にないから来てみようかなと」(客)
店のオープンと同時に店内はすぐに満席になった。
ラーメンはあわせて4種類で、中でも一番人気が「豚骨ラーメン・白」(780円)。
乳白色の濃厚なスープがストレートの麺によく絡む、まさに王道を行く豚骨ラーメンだ。

麺は1日約150食限定。
開店から2時間ほどで売り切れる日も多いという。
「おいしかったです。こんな感じだったら何回でも通えそう」(客)
「癖もなくてすごく食べやすいラーメン。5月までに何回来れるかな」(客)
なぜ100日で閉店?
店の外には「100日後に閉店するお店」という掲示もあった。

なぜ100日で閉店するのだろうか?
「元々、塩ラーメン文化だったので、函館が。豚骨ラーメンが受け入れられるかどうかを知りたくて(始めた)。(店舗の)物件が1月から5月までしか借りることができなくて営業日数を数えると100日くらいだったので、『100日』って書いた方が面白いかなぁと思って」(麺場 濃豚 小泉晴香さん)
小泉さんは夫と二人でほかにも道南でラーメン店を経営している。
福岡で食べた豚骨ラーメンが忘れられず、期間限定で函館に専門店を始めることにしたのだ。
客の多くが替え玉を注文
「あ~、こってりいいですね。塩ラーメンのあっさり感とはまた違っていて、濃厚なスープが極細麺にすごく合っていて、これは替え玉もほしくなっちゃう」(斉藤健太 記者)
替え玉は150円、半玉で100円。
客の約8割が替え玉を注文するという。

「替え玉しました。次来ても替え玉したい。おいしかったのでどこかで(店を)やってくれれば」(客)
「(Q:本当に100日で終わり?)はい、終わります。受け入れられるかどうかが知りたかったのが目的だったので、だいたい受け入れてもらえるんだと分かったので、すっぱり100日でやめて、何年後に(再開)とかも考えていなかったです」(麺場 濃豚 小泉晴香さん)

最後の営業の日は5月6日を予定している。