早くも人材獲得競争が始まっている。

北海道千歳市で3月13日、大学生などを対象に半導体関連企業を集めた就職説明会が初めて開かれた。

建設進むラピダス

次世代半導体の量産化を目指し、大雪でも着々と建設が進むラピダスの工場。

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2025年には試作ラインを稼働する予定だ。

「ラピダス千歳事務所開所いたします。どうぞ!」

ラピダスは北海道内で過去最大の企業進出といわれ、関連企業70社が進出し、経済波及効果は約19兆円と試算されている。

提供:ミネベアミツミ
提供:ミネベアミツミ

2030年度には、北海道内の半導体関連企業の採用枠は約600人と23年度実績の3倍になると推計される中、人材不足が懸念されている。

学生などに向けた説明会も

千歳市では3月13日、2025年卒業する大学生や高専の学生などを対象に半導体関連企業あわせて11社が説明会を開いた。

会場では各企業が人材確保に向け仕事内容などを説明していた。

「成長中で世界に進出していくような企業がいい」(参加した学生)

「売り手市場で学生も企業を探していると思うが、私たちのようなベンチャー企業で力を発揮したいという人に来てほしい」(FJ コンポジット 岩田憲恭さん)

「出前授業を学校でやる取り組みもしているが、就職活動で弊社のことも思い出してほしい」(ミネベアミツミ 横山麻衣さん)

合同説明会は今後も定期的に開かれるということだ。

北海道文化放送
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