札幌市のデパートに15日から期間限定で北海道初上陸の店舗がオープンした。

コンセプトは「商品を売らない」。一体どういう店なのか。

「売らない」がコンセプトの体験型ストア

大丸札幌店に15日登場した体験型ストア「ベータ」。

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扱うのは自撮りに特化した、手のひらサイズのドローンや、肩への負担が少ない香港発のリュックサックなど、国内外10の企業の商品だ。

実はこの店は、商品を売らない。

「『売らない店』なんです。店で詳しく話を聞きたいけど聞きすぎてしまうとその場で買ってあげないといけないんじゃないかとプレッシャーを感じる。体験に重きを置いた店舗を運営している」(ベータ・ジャパン 北川卓司 代表)

ベータは現在、東京や大阪など4つの常設店舗を運営している。

運営の費用は企業からの「出品料」でまかなうが、企業には「出品料」を出すだけのメリットがあるという。

客の“リアルな感想”を集めるベータ

対面販売ではなかなか得ることができない商品に対する「客の本音」。

ベータは企業のかわりに客のリアルな感想を集める。

「ベータの店員さんがお客さんの声を吸い上げて、我々の次のマーケティングに生かす」(パナソニックNICOBOプロジェクトリーダー 増田陽一郎さん)

一方、客は店員からのセールストークなどを気にせず商品を実際に見て、欲しければオンラインショップなどで購入する。

「話しかけられるとゆっくり見られないので、立ち寄りやすい」(客)

ベータは1階のイベントスペースで3月19日までの期間限定だ。

北海道文化放送
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