自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家に寄せられたのは、こんなエピソード。

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「石や木の枝、セミの抜け殻…何でも持って帰ってきてはコレクションする我が子の気持ちがわからない!」

お散歩の帰り、気付いたらポケットは拾ったものでいっぱい。
キレイな形の石や長~い木の枝ならまだいいけれど、大量のセミの抜け殻にカマキリの卵…“何でもコレクション”しちゃう子どもゴコロって、どうして?

育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。


――何でもコレクションしちゃう…この理由って?

その子によって「何かを集める心理」は様々ですが、大きく分けると次の4つになると思います。

・それを発見する瞬間の興奮がたまらない
・それを集めてマイコレクションに加えることが楽しい
・それを集めて友達や兄弟と関わることが楽しい
・それを手にすることで安心感が得られる

収穫すること自体が楽しみの場合、「見つけた!」というその瞬間に喜びが凝縮されますが、コレクションを増やすことが楽しみの場合は持続的な喜びになるでしょう。

何かを集め、それを並べて、眺める。これらの行動が満足感や安心感に結びつきやすいというのは、容易に想像できると思いますが、一方で、収集することで、「自分の管理下にある」とか「これを制覇したぞ」のような、その物の所有主としての感覚を楽しんでいることもあるでしょう。


――何歳ごろ「コレクション」が始まる?

何かをコレクションするという行動は、子どもにも大人にも見られる普遍的なものなので、“収集の心理”については様々な心理学者が説いていますが、その心理を「人間はもともと、自らの欲求を向ける対象を持ちたがる習性があるからだ」と捉えると、年齢的には「生まれたときから」とも言えます。
ですが、きれいな石や、セミの抜け殻、昆虫の卵のような「子どもならではのコレクション」を始めるのは、2歳くらいからが多いようです。とくに、自然に存在する物質であることが多く、石、小枝、葉っぱ、貝殻、などがよく収集され、これは日本に限らず、世界共通です。


色々なものをコレクションしたがる子どもゴコロの正体は、「面白いものを発見した!」という瞬間的な楽しみだけでなく、集めることに満足感や安心感、そして「これは自分のモノ!」という感覚を楽しんでいるから。
実は石や小枝などを集めるのは世界中の子どもたちに共通する「あるある」だそうだが、身近にたくさんあって集めやすいものが、子どもたちに芽生えたコレクション心をくすぐるのだろう。

ちょっと困ったコレクションの場合は…

とはいえ、子どもたちの大切なコレクションの中には、大人たちが思わずビックリしてしまうようなモノも…
SNSで多く聞かれたお悩みが、昆虫の卵!放っておいたら次々孵化して家の中が幼虫だらけに…思わずこっそりポイと捨ててしまいそうになる、ちょっと困ったコレクションについては、どうしたらいい?


――子どもたちの困ったコレクション……どう接するべき?

私が幼少時にも、2つ上の従兄がカマキリの卵を拾ってきて、大切に引き出しの中にしまっておいたら、後にカマキリの赤ちゃんがいっぱい生まれていて大騒ぎになったことがあります。生き物を大切にしたい気持ちはとてもよく分かりますが、生物系のコレクションは腐敗してしまうリスクも大きいので、少ししたら自然に返してあげるのが望ましい形だと思います。

集めてきた抜け殻などをコレクションする専用の箱を作って、そこに収めるようにすると、お家の中に抜け殻が散在…というようなことにもなりにくいですし、子ども自身も「自分のコレクションはこれだ」という実感を得られやすいと思います。

自然に戻すときにも、ある日突然ポイというのではなく「じゃあ明日公園に行って、元にいたお家にもどしてあげようね」と儀式的にしてあげると子どもも受け入れやすいかと思います。

「聞きコミ PRIME online」では皆様からの「育児あるある」エピソード投稿をお待ちしています。

・「もういらない」と言ったから代わりに食べたおやつ。「やっぱり食べる!」と言われて大慌て…同じものを用意しても「さっきのがいい!」と泣かれて大苦戦!
・無くしたと思っていたスマホを冷蔵庫の中から発見!なんでここに入れちゃうの!?

などなど、あなたの「育児あるある」に隠された子どもたちの気持ちを探ってみませんか?

※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)