長野市の繁華街に浮上したホテル計画。ビジネスホテルなどを展開する都内の会社がアーケード沿いの土地を取得したことが分かった。商店街の利用者は「にぎわいにつながる」、「治安はどうなる」など、期待と不安の声があがっている。
長野市の繁華街・権堂に
長野市の権堂アーケード。
長野大通り側には、パチンコ店などが入る建物があったが、今は更地に。
この場所でホテルの建設計画が浮上している。

登記簿によると、土地は都内の不動産会社が更地にし、2023年12月にホテルや寮の事業を手掛ける「共立メンテナンス」が取得した。
大浴場や夜鳴きそばの無料サービスが人気のビジネスホテル「ドーミーイン」や、全館畳敷きの和風ブランド「御宿 野乃」などを展開していて、県内でも長野市と松本市で3つのホテルを運営している。
NBSの取材に対し、共立メンテナンスは、「ホテル建設予定地として土地を取得した。具体的な内容については、計画検討中のため回答は控える」としている。

善光寺にも徒歩で行ける距離
商店街の利用者は、「このあたりにはそんなにホテルがないからあっていいと思う。にぎやかになればいい」、「商店街も寂しいので人が来てくれるといいと思うが、治安とかどうなるか」、など、期待と不安の声が上がっている。
アーケードの近くで17階建ての分譲マンションの建設も進む権堂。
予定地は長電・権堂駅に近く、善光寺も徒歩で行ける距離にあり、インバウンド客など旅行需要を取り込む狙いもあるとみられる。

「にぎわいにつながる」
新たに浮上したホテルの計画に、商店街の関係者は「にぎわいにつながる」と期待を寄せている。
衣料品店「紅久」の渡辺晃司さんは「ビジネスホテルが来ることは、われわれとしては非常に歓迎、3年間のコロナはかなりの痛手で昼も夜も人通りが減ったけど、いろいろなものができて、また活気が戻っくることを期待している」と話す。
人気のホテルが繁華街に進出するのか。
今後の計画が注目される。

(長野放送)