2023年、札幌市ススキノで男性を殺害し首を切断したとして親子3人が逮捕された事件。
3人の刑事責任能力を判断する「鑑定留置」が2月28日、終了した。
親子3人の鑑定留置が終了
2月28日午前10時30分ごろ、札幌中央署に入ってきたシルバーの車。後部座席に見えるのは田村修容疑者(60)の姿だ。まっすぐ前を向いていた。

そして約3時間後には、実行役とみられる娘の瑠奈容疑者(30)が。

ピンク色の衣服を身に着けているのが確認できた。
その後、母親の浩子容疑者(61)も警察に移送されるなど、親子3人が共謀したとみられる殺人事件は2月28日、大きな動きを見せた。
北海道の繁華街ススキノで起きた首切断殺人
2023年7月2日、ススキノのホテルの一室で当時62歳の男性が遺体で見つかった事件。

遺体には頭部が無く、何者かに切断され持ち去られていた。

この衝撃的な事件は約3週間後に事態が急転。
親子3人を逮捕
「本日被疑者2名を逮捕しましたので発表します」「田村瑠奈・田村修」(札幌中央署 菊地 健司 署長)

逮捕されたのは札幌市の無職、田村瑠奈容疑者、父親で医師の修容疑者。
さらにその後、同居する母親の浩子容疑者も逮捕された。
警察は、瑠奈容疑者が男性を刃物を使って殺害した実行役、修容疑者が車で送迎していたほか、浩子容疑者も計画段階から把握していて親子3人が共謀し男性を殺害したとみている。
瑠奈容疑者は事件の約2か月前に、イベントで男性と出会ったとみられている。
そして、その場所には父親の修容疑者の姿も。

事件の前には2人で札幌市内でノコギリなどを購入し、自宅からは約20本の刃物が押収されていた。
異例の“半年にわたる”鑑定留置が終了
札幌地検は3人に刑事責任を問えるのか半年にわたり鑑定留置を実施、2月28日終了した。
瑠奈容疑者については事件前後に計画性がみられることから、刑事責任を問えるとして起訴されるものとみられている。
札幌地検は勾留期限の3月6日までに3人を起訴するか判断する。