衆議院では、政治倫理審査会が2月29日に続き1日午前9時から、テレビ・ネットに全面公開で始まった。
2日目は、安倍派の西村康稔前経産相が弁明に立ち「政治不信を招いたこと、清和会(安倍派)の幹部としてお詫びする」と述べた。
西村氏は、2021年10月から、2022年8月まで安倍派事務総長を務めた。この期間について、派閥で若手議員の人事、政治活動支援・協力、参議院選挙の公認調整を行ったものの「安倍派の会計については一切関わっていない」と強調、「今の時点まで安倍派の帳簿、通帳、収支報告書は見たことはない」として「事務総長として安倍派の会計に一切関与していなかったので、東京地方検察庁で立件する必要は無いとの結論に至ったと承知している」と述べた。
安倍派の政治資金パーティーのノルマ分の売り上げ超過分のキックバックについては「いつから行われたのかは承知していない、歴代会長と安倍派の事務職である事務局長の間で長年慣行で行っていたもので、会長以外の幹部が関与することはなかった」と述べ、自身の問題への関与は否定した。
政治資金収支報告書への不記載についても「問題が今回、表面化するまで収支報告書に記載されていないことは知らなかった」と関与を否定した。
複数の安倍派議員が、自民党による聞き取り調査に対し「派閥事務局から政治団体への報告書の記載は不要」との趣旨の説明がこれまで行われていたことについては「あとから法令違反だとされ、裏金作りの意図はなかったであろう多くの議員に大きな傷を与えてしまったことについて幹部の一人として申し訳なく思っている」と弁明した。