愛知県稲沢市の奇祭「国府宮はだか祭」。
1200年以上の歴史を持つ、伝統行事が今年大きな転換点を迎えました。

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祭りに現れたのは、紫色の法被をまとい、威勢よくかけ声をあげながら巨大な笹を担ぐ女性たちです。

ふんどし姿の「はだか男」たちが、“触れると厄が落ちる”という「神男」めがけ、熱い戦いを繰り広げる“もみ合い”が有名な、この祭り。

ふんどしの着用や、もみ合いでけが人が出る恐れがあることなどから、ながらく「男性限定」という“しきたり”となっていました。

しかし今年は、地元の女性団体からの要望を受け、初めて“女性の参加”が認められることになったのです。

「男だったら出たかった」迷わず参加

女性たちが参加するのは、「儺追笹(なおいざさ)奉納」と呼ばれる儀式。
担いだ笹には、厄除け祈願の布が結んであり、参道を歩いて神社に奉納する役目です。

去年までは、「はだか男」たちが担当していましたが、今年は7つの団体、約100人の女性が参加し、雰囲気が一変しました。

縁友会・副会長 鈴木彩加さん:
「自分も男だったら出たかったのに」っていうのがあって、もう出られるってなった瞬間に出るって決めました。

参加を目指す女性達の団体があることを知り、迷わず加入したという鈴木さん。

祭りの名物“手桶の水”を浴びた際には…。

縁友会・副会長 鈴木彩加さん:
めちゃくちゃ寒いです!

あまりの冷たさに震える場面もありましたが、それでも最後まで声を出し続け、無事に笹を奉納。仲間と喜びを分かち合いました。

縁友会・副会長 鈴木彩加さん:
皆さんの思いをしっかり担いで奉納できたので、最高でした!歴史の1ページに、しっかり名に恥じないように、しっかりできたかなと思います。絶対、来年以降もまた出ます。
(「めざまし8」2月23日放送より)