2月18日に石川・金沢市にオープンした、サッカー専用スタジアム。18日のオープニングマッチには、能登半島地震で大きな被害を受けた珠洲市などから子供たちが招かれた。
「復興のともしびのような存在に」
18日、こけら落としとなった「金沢ゴーゴーカレースタジアム」は、北陸初となるJリーグ規格のサッカー専用スタジアムで最大1万5000人を収容できる。

初めての試合を一目見ようと集まったのは8566人。
「ワクワクしすぎて夜、全然眠れなかった。遠足前の子供みたいな気分で来た」「この日を夢見てやってきた。とても楽しみ」とサポーターも待ちきれない様子。

また、能登半島地震を経ての開催に、「復興のともしびのような存在になることを願っている」「暗い気持ちで応援してもしょうがないので、気持ちを切り替えて全力で応援したい」とサポーターの思いもひとしおだ。
“少しでも笑顔を”被災地の子供たち招待

訪れた観客の中には、奥能登で被災した子供たちの姿もあった。乗り込んだのは、珠洲市や能登町などで活動する小学生サッカーチームのメンバーと家族の約80人。

参加した小学生:
眠れませんでした。ワクワクしすぎて眠くならなかったです。小学校の一番の思い出にしたいです
子供たちを招待したのは、被災地などでボランティア活動を続けている団体だ。

ちょんまげ隊・角田寛和さん:
ちょんまげ隊です、おはようございます!こんな大勢来ると思わなかった!満員ですよ、素晴らしい皆さん!まだまだ断水だったりいろんなことがある中で、きょうは1日楽しんでいただけたらと思います
避難所だったり断水だったりと、制限が多い生活を続ける子供たちに少しでも笑顔を取り戻してもらえればとの思いからだった。

ちょんまげ隊・角田寛和さん:
我慢しているじゃないですか子供たちって。スタジアムだと歌ってよし、飛び跳ねてよし、騒いでよし、避難所で禁止されていることが全部できるんですよ。歌って踊って、血沸き肉躍るみたいなことができればいいな
応援しすぎて喉が…思い出の一日に

バスは4時間ほどかけて金沢に到着。まず始めたのが応援の練習だ。そしてゴーゴーカレースタジアムだけあって昼食はカレー。午後2時のキックオフに備えた。
相手はおとなりのカターレ富山。お互いJリーグに昇格してからは初めてとなる北陸ダービーが実現した。

待望のツエーゲン初ゴールは、今シーズン加入したブラジル出身のマリソン選手。子供たちは大きな声援を送り、会場を盛り上げた。

参加した児童:
楽しかったです。応援しすぎて喉がつぶれてるんです。この経験を糧にこれからも頑張っていこうと思います
試合は残念ながら4対1で敗れたが、子供たちにとっては思い出深い一日となったようだ。
(石川テレビ)