大阪公立大学で2027年度から段階的に秋入学を実施する計画が明らかになった。大阪府の吉村洋文知事は、大阪公立大学の公用語を将来的に英語にする方針を示している。
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2月9日に行われた大阪府と市による「副首都推進本部会議」では、大阪公立大学において、国際化を進め、国内外で活躍できるグローバルな人材を育成することを目標に掲げ、「秋入学」を導入する方針が示された。
秋入学の対象者は、留学生だけではなく、全ての入学者だ。2027年度から大学院と工学部など一部の学部で導入し、将来的に春入学を廃止し、すべての学部の入学者を秋入学にするということだ。
■「公用語を英語にするべき」と吉村知事
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吉村洋文知事は秋入学を導入する背景について「国立大学でやろうと考えているところはあると思うが、国の縛りであったり、国一律でやるとなかなか難しい。私学もそこまで踏み込むのは難しいということを考えた時に、大阪公立大学は大阪府市が設置している大学ですから、大阪の知の拠点であってほしい。 大阪がこれから国際化、もっと言えば日本全体が国際化目指していかなきゃ、もう、どんどん衰退していくと僕は思っています。実際衰退しています。世界は成長していますから」と語った上で、世界的な競争力のある人材を育成するため「将来的に大学の公用語は英語にするべき」と発言しました。
■課題は入試と就職
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現状、日本の入試や就職の制度が基本的に一律「春」を想定し、社会の仕組みが成り立っていることから、秋入学に合わせて独自の入試制度を構築するのか、現状の春入学に合わせた共通テスト等を活用した入試制度を設計するのかなどについて、大阪府市は、今後検討チームを設置し、議論する方針だ。