熊本地震で大きな被害にあった益城町の小学校で5年前に埋めたタイムカプセルを開封した。久しぶりに再会した卒業生や地域の住民たちは、カプセルに入れた自分宛てのメッセージを見ながら当時の思い出を語り合った。

約束果たしタイムカプセル開封

2016年の熊本地震では益城町が大きな被害に遭い、益城町立飯野小学校のグラウンドには仮設団地が整備された。

タイムカプセルを埋めて再会を約束
タイムカプセルを埋めて再会を約束
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飯野小の児童や、仮設団地の住民、ボランティアたちは熊本地震をきっかけに交流が深まり、地震から3年後の2019年、校内にタイムカプセルを埋めて5年後の再会を約束した。

久しぶりの再会を喜ぶ住民たち
久しぶりの再会を喜ぶ住民たち

そして2月11日、飯野小学校には卒業生や仮設団地で暮らしていた人などが集まり久しぶりの再会を喜び合った。

仮設住宅で暮らしていた人たち
仮設住宅で暮らしていた人たち

仮設団地で暮らしていた住民:なつかしいよね。元気にしてた?当時は、大変だったよね。頑張るしかなかったよね。だからお互い協力してやってきた

また、仮設団地での生活を思い出し、涙ぐむ人もいた。

思い出の品や自分へのメッセージ…

集まった人たちは校内に埋めた6つのタイムカプセルを1つ1つスコップを使って取り出した。

タイムカプセルを掘り起こす子供たち
タイムカプセルを掘り起こす子供たち

当時の小学生は高校生になり、この5年間を「あっという間だった」と話していた。

タイムカプセルを体育館に運ぶ
タイムカプセルを体育館に運ぶ

タイムカプセルは体育館へと運ばれ開封された。中に入っていたのは思い出の品や5年後の自分に向けたメッセージだ。

タイムカプセルから出てきた手紙
タイムカプセルから出てきた手紙

卒業生:「5年後の自分は今何をしていますか」と書いた。中学校に行って、勉強頑張ってます

卒業生:「私の将来の夢は保育士だけど5年後の将来の夢は何ですか」と書いた。今は理学療法士になるのが夢に変わったので夢が叶うように頑張る

地域の住民「元気にやっている」
地域の住民「元気にやっている」

地域の住民:「いつまでも長生きしたい」と書いた。足腰は弱ったけど元気でやっている

勤務していた先生たちも当時を懐かしんでいた。

「このような出会いを大事にしたい」
「このような出会いを大事にしたい」

飯野小元校長柴田敏博先生:みんなで久しぶり会ってうれしいし、元気で頑張っているしこれからもこのような出会いを大事にしたい

「また違う形で再会して交流できれば」
「また違う形で再会して交流できれば」

そして、イベントを企画した飯野小仮設団地の元自治会長・草野圭介さんは「みんなの笑顔を見ると自分もこの企画をしてよかったと思う。また違う形でみんなと再会して交流できればいいと思う」と語っていた。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
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