毎年2月に発表される総務省の家計調査を元に、ラーメンや餃子など食品の消費日本一が決定する。ラーメンでは山形市と新潟市が、餃子は宇都宮市と浜松市と宮崎市が、都市を挙げての首位争いを繰り広げている。だが、この家計調査をよく読み込んでみると、他にも地域の特性が表れる興味深いデータが沢山ある事がわかる。

寿司の消費額日本一は金沢!

総務省の家計調査では、都道府県の県庁所在地と政令指定都市別に、食品の購入金額や外食で支払った金額などのデータを公開している。

2023年の1年間、寿司(外食)を食べるために使った金額は、金沢市が2万4716円で日本一だった。2位が静岡市で2万2472円、3位が名古屋市で2万1347円、4位は堺市で2万358円、5位は相模原市で1万9828円だった。

寿司の消費金額日本一は金沢市!
寿司の消費金額日本一は金沢市!
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焼き肉(外食)は、和牛ブランド「土佐あかうし」を抱える高知市が日本一で1万6250円だった。

焼き肉トップは高知市
焼き肉トップは高知市

2位が堺市で1万5270円、3位が大分市で1万4365円、4位が名古屋市で1万3942円、5位が佐賀市で1万2268円だった。

そば・うどんは聖地のあの街!喫茶店は名古屋じゃない!

日本そば・うどんの消費額日本一は、さすがの讃岐うどんの本場・高松市で、ダントツトップの1万8994円だった。2位は静岡市で1万1793円、3位は岡山市の9582円、4位は宇都宮市で9427円、5位は山形市で9125円だった。

日本そば・うどんは高松市がダントツのトップ
日本そば・うどんは高松市がダントツのトップ

喫茶店での消費額は、「モーニング文化」の名古屋市が1位ではなく、お隣の岐阜市が1万5099円で日本一だった。岐阜市内の喫茶店でも、ドリンク代だけでトーストやゆで卵が付いてくる「モーニング文化」が普及しているという。2位は東京都区部で1万4421円、3位に1万4120円で名古屋市が入った。次いで4位がさいたま市で1万3407円、5位が川崎市で1万2310円だった。

岐阜市でも喫茶店のモーニング文化は普及している
岐阜市でも喫茶店のモーニング文化は普及している

飲酒代(外食)は東京都区部が3万4712円で日本一、2位が高知市で3万2185円、3位がさいたま市で3万772円、4位が富山市で2万7731円、5位が福岡市で2万5774円だった。

ラーメンは東高西低 アイスは北国が強い

また、おなじみのラーメンに関しては、日本一が山形市で1万7593円、2位が新潟市で1万5224円、3位が仙台市で1万3074円と東日本が強かった。逆に「一番ラーメンにお金をかけない都市」を調べてみると、1位が和歌山市で4772円、2位が那覇市で4803円、3位が長崎市で4868円と、比較的温暖な西日本の都市が並んだ。

和歌山ラーメンは有名だが…
和歌山ラーメンは有名だが…

アイスクリームとシャーベットの購入金額は意外な結果だった。1位は福島市で1万4401円、2位が金沢市で1万3798円、3位が盛岡市で1万3499円、4位が山形市で1万3340円、5位が大津市で1万2938円と、上位に雪国がズラリと並んだ。

雪国の方がアイス消費額が多かった
雪国の方がアイス消費額が多かった

温暖で一年中おいしくアイスを食べられそうな那覇市は8831円だった。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。