植物肉の開発・生産をする熊本市のベンチャー企業「DAIZ」の子会社がオランダの「フードバレー」に拠点を開設した。今後、現地の食品開発機関や大学と連携し「ハイブリッド乳製品」の開発を手掛ける。
オランダの「フードバレー」に新拠点
DAIZエンジニアリング・吉村温子取締役:
私たちは科学技術に基づいた革新的な「食」を提供したい。そのためには歴史あるオランダが最適の場所だと信じている

オランダ東部のヘルダーラント州エーデに拠点を開いたのは「DAIZ」の子会社「DAIZエンジニアリング」だ。

この日は「DAIZエンジニアリング」と共同で研究開発を行っていく民間の食品開発機関「NIZO Food Research」や自治体の関係者が集まり、「ヨーロッパ発芽フードテックセンター」の開所式を行った。

このあたりは世界各国から1,500を超える食品関連企業や化学企業などが集結していて、オランダの「フードバレー」と呼ばれている。
世界的なタンパク質不足などに備える
ここに拠点を持つことで、「NIZO」社だけでなく、「食」と「農」の分野で最先端の研究に 取り組んでいる「ワーゲニンゲン大学」と研究開発を進めていくことができる。

「DAIZエンジニアリング」は今後、世界的なタンパク質不足などの課題に備えるため、持続可能な植物性代替食市場の研究や、動物性と植物性を組み合わせたハイブリッド乳製品の開発などを進めて行く予定だ。
(テレビ熊本)