29日から珠洲市で本格的に始まったのは、倒壊し道路に大きくはみ出した家屋のがれきを敷地内に戻す作業です。

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取材スタッフ:
珠洲市の宝立町に来ていますが、道路の方にまで倒れた家屋のがれきが大きくはみ出していますね。片側車線はがれきでふさがれています。

がれきでふさがれた道路
がれきでふさがれた道路

倒壊した家屋の上に雪が残る中、重機を使って道路にはみだしたがれきを、敷地内に戻して道路を広げる作業が着々と進められていました。

この道路は、珠洲市の中心部と能登町などを結んでいるため、大型車両の通行が可能になれば、復興に向けた作業が加速するといいます。

撤去前に貴重品の取り出し呼びかけ 自宅に戻った夫婦は…

作業は、家屋の所有者などに貴重品の持ち出しなどを呼びかけた上で行われています。

この日、珠洲市宝立町の自宅に戻ってきたのは、浜田さん夫婦。

浜田さん夫婦
浜田さん夫婦

取材スタッフ:
何か取りたい物が?

浜田恵二さん・栄子さん夫婦
妻:衣類とか
夫:衣類ですよ、一番は

避難所での寒さをしのぐため、衣類を取りに来たそうですが…

妻・栄子さん:
あそこの段ボールに何か残ってそうだけど…、上がれませんよね。

崩れた家屋の中にあるため、段ボールのところまで立ち入ることができません。

ダンボールが取り出せなくなってしまった家の中
ダンボールが取り出せなくなってしまった家の中

自宅から避難してからおよそ1カ月、妻・栄子さんは自宅の現状をしっかりと見たのは初めてだといいます。

自宅を見に行く妻・栄子さん
自宅を見に行く妻・栄子さん

妻・栄子さん:
ここに来たの初めてで、本当にすごいなと思いますわ。これじゃ(段ボール)とって来てっていっても無理だね。

必要な衣類さえも取り出すことのできない現状。

衣類などが残された家の中
衣類などが残された家の中

珠洲市で生まれ育ったという夫・恵二さんは今後について…

夫・恵二さん:
まだ決まっておりません。これから考えます

復興に向けての一歩となる、がれきの撤去。
珠洲市は今後も住民の許可が得られた地区から作業を進めるとしています。
(めざまし8 1月30日放送)

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