被災地で必要とされている交通インフラの復旧。
石川・能登町の雪道で「めざまし8」が出会ったのは、震災翌日から道路の復旧工事に携わり続ける地元建設会社の作業員たちです。

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真柄建設 柴田正一さん:
休みなしでやっていたんですが、さすがに体力の限界がありますので…。

地元の建設会社「真柄建設」柴田正一さん
地元の建設会社「真柄建設」柴田正一さん

金沢市に本社を置くこの会社は、震災翌日の1月2日から道路の復旧工事に携わり、そこから休むことなく作業を行っているといいます。

真柄建設 柴田正一さん:
行き帰りでどうしても時間がかかってしまうので、2泊して3日目に帰るという車中泊をずっと繰り返していました。

当初は多くの場所で道路が寸断していたため、車中泊をしながら作業にあたっていたといいます。

雪に阻まれ進まない…道路復旧作業を取材

25日時点で、珠洲市に抜ける幹線道路は片側1車線しか通れない状況です。

真柄建設 柴田正一さん:
おはようございます。きょうの作業としては除雪してからアスファルトの撤去になります。ちょっと雪がこんな状態なので十分注意して作業してください。

この日補修に当たるのは、能登空港にほど近い、片側1車線の県道。

珠洲市から金沢市方面へと続く幹線道路で、一刻も早い復旧が求められます。しかし…。

――この道路は陥没している? 
真柄建設 柴田正一さん:

そうですね。

――雪でわからないですが?
真柄建設 柴田正一さん:

わからないので、やはり雪をどけないと危ないので、先に雪をどけるよう作業に入ります。

除雪をする作業員
除雪をする作業員

深く降り積もった雪が道路を覆い尽くし、路面が見えない状態になっています。

真柄建設 柴田正一さん:
ここら辺は全部穴なので…。

ほかにも道路のひび割れや、陥没が確認できました。

除雪して見えた道路のひび
除雪して見えた道路のひび

雪を取り除くと、はっきりと陥没しているのがわかります。

除雪して見えた道路の陥没
除雪して見えた道路の陥没

雪の間から見えてきたのは、数メートルにわたって亀裂が入り陥没した地面です。

真柄建設 柴田正一さん:
足元がまず雪で見えなくなるので、危険な箇所の確認ができないというのもありますし、ここにきての雪の影響は大きいです。

しばらくすると、現場に1台のショベルカーが到着。まずはアスファルトを剥がします。

アスファルトを剥がしていく重機
アスファルトを剥がしていく重機

そして、運んできた砂利を新たに敷き、地面をならしていきます。

新たに砂利敷き、重機で地面をならす
新たに砂利敷き、重機で地面をならす

5時間半にわたるこの日の作業は終了しました。

真柄建設 柴田正一さん:
やはり道路を通行できないと、誰も先にどんどん進んでいけないので。一日でも早い復興ができるように、被害に遭われた方が普通に生活できるように、一日も早くできるように活動しています。
(「めざまし8」1月26日放送)

<フジネットワーク サザエさん募金> 能登半島地震救援