昔懐かしいCMをオマージュした眼鏡のCMが公開され、話題となっている。
それがこちらだ。
「Memory Metal(メモリーメタル眼鏡)」を紹介するWeb CM。
白黒のフィルム調で、眼鏡を男性が高所から落としたり、象が踏んでも壊れない様子が映し出されている。ナレーションでも「絶対壊れないメモリーメタル眼鏡」「象が踏んでも壊れないんだから」などと、その耐久性や柔軟性を説明していた。
もちろんモチーフとなっているのは、50年以上前に放送された象が踏んでも壊れない「アーム筆入」(サンスター文具)のCMで、当時の映像データを一部使用しているとのことだ。

どこか懐かしくユニークなこのCMは、眼鏡を販売しているOWNDAYSとサンスター文具がコラボして制作。CMに登場する「Memory Metal」は形状記憶メガネの新ブランドで、7月17日から販売されている。
Twitterでは「真剣なパロディ出来るのは会社の魅力やね」「CMの雰囲気めちゃめちゃ好きだし普通にメガネ凄い」などの声があり、話題となっている。
とても面白い試みだが、なぜ昔のCMをオマージュしようと思ったのか? OWNDAYSの担当者にお話を伺った。
丈夫で長持ちする商品として愛されたい
ーーなぜ今回こういうCMを作った?
この製品特性である曲げても元の形状に戻る「形状記憶」を指す「Memory」には、「思い出」という意味合いもあり、昔懐かしいCMを起用したいと考えていました。
そこで、1965年(昭和40年)に販売を開始し今年で55年という節目の年を迎えた今も、丈夫で長持ちする商品として愛されているサンスター文具の「アーム筆入」のように、「Memory Metal」もお客様に長く愛用頂きたいという想いをサンスター文具へ伝えたところ、今回のコラボレーションCMの制作にご快諾いただき、リバイバルCMが実現しました。

ーーこの眼鏡の特徴は?
新しいブランド「Memory Metal」の開発は約2年に渡って行われました。 フレームデザインも豊富で現在8型各4色展開となっており、ユニセックスかつシンプルなカラーリングのラインアップなので幅広いお客様のライフスタイルにマッチします。トレンドと機能性を兼ね備えたハイブリッドなメガネです。
ーーどんな素材を使っている?
素材に使われている「NT合金」は、曲げても元の形状に戻る超弾性の特性と、ある温度以下で変形させても、加熱によって変形前の形状に戻る形状記憶の特性があるため、型崩れしにくく快適なフィット感が持続します。
従来の湿式メッキに比べ密着性、磨耗耐久性に優れており、99%剥がれないメッキ加工が可能になりました。丈夫で錆びにくく、汗が気になる夏も変色の心配なくお使いいただけます。

ーー強度はどのくらい?
日本眼鏡普及光学器検査協会の機器を使用した「テンプル変形耐久試験」では、10000回をクリア。「ブリッジの変形」「耐久性」については、日本工業規格(JIS B 7285:2016)に定められた方法に基づいて各試験を実施し合格しています。

本当に象が踏んでも壊れない?
ーーサンスター文具側に企画を持ち込んだときの反応は?
今回の企画ついてサンスター文具様は、驚いてはいたもの快く引き受けてくださいました。
ーーCMのこだわりは?
当時話題になった「象が踏んでも壊れない」というキャッチコピーはまさしく、丈夫で長持ちするという「Memory Metal」の強みそのもの。リバイバルCMの制作では、あのCMが持つ懐かしさと驚きをメガネで再現するため、極力、昔の映像素材の世界観を壊さないよう、メガネを入れ込むことにこだわりました。サンスター文具から提供いただいた当時の映像をデータ化し一部そのまま使用しています。

ーー本当に象が踏んでも壊れない?形も崩れない?
象が踏む加圧を約1.5トンと仮定し、1.5トンの加圧試験をクリアしています。サンスター文具様の「アーム筆入」で実施した加圧試験と同様の内容を実施しています。実際に象に踏ませた検証はしておりませんので加圧による無破損・無故障を保証するものではありません。
ーー売れ行きは?
社内事情で数字は出せませんが、非常にご好評いただいております。当初の予定以上の売り上げ推移となっております。
ーー反響はあった?どんな世代から?
現状では、30代、40代の男性が多くCMをみられております。
ーーCMを見た人にメッセージをお願い
年配の方にとっては、記憶に残る懐かしのCMとして、若い世代にとっては、斬新な驚きの映像として、商品特徴がダイレクトに伝わる、インパクトのあるリバイバルCMが完成いたしました。

「Memory Metal」の「Memory」は「形状記憶」という意味だけでなく、「思い出」という意味もあり、今回の企画が立ち上がったという。なお、「象が踏んでも壊れない」のは、眼鏡のフレーム部分となる。
価格は、薄型非球面レンズ代込みで10980円(税抜き)。CMをみて気になった人は是非ともチェックしてみてほしい。
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