元日の能登半島地震で、富山県氷見市では全域の約1万4千世帯が断水していたが、18日に断水の解消を発表した。その翌日、給水所で水をくむ女性の姿が。自宅敷地内の水道管が破損し水道が使えない状態が今も続いていた。
「断水解消後も給水所へ」
液状化による地盤沈下で大きな被害が出た氷見市栄町。
家庭に引き込む配管の破損により、いまだに水道が使えない家庭が多くある。

女性:
「初めから水が出ない。そこが液状化して、配管も壊れている。」
栄町に住む1人の女性。
能登半島地震で、家屋が傾くなどの被害が出た。
氷見市の応急危険度判定では、立ち入りが「危険」とされたが、住み慣れた家を離れたくないと、自宅で生活を続けている。

氷見市が断水を解消の発表した翌日(19日)も、女性は給水所に水を汲みに行く生活が続いていた。
女性:
「水は給水車来てたでしょ?そこにもらいにいったり。一日何回でも。私は1回に(2リットルのペットボトルを)3本もらう。息子は青いポリタンクで」
自宅では下水道も使えないため、トイレは公共のトイレを使わざるを得ない状況が続いていた。
「近づく給水所の閉鎖…」

氷見市では、通水しているエリアで漏水などの確認が終わり、水が飲めるようになり次第、給水所を閉鎖することにしているが、自宅に住み続ける女性にとって、この先どうなるのか不安だという。
女性:
「どうすればいい?なかなか考えられない。ここに住んでいればいつ沈むか潰れるか分からないので。」
(富山テレビ)