1月16日午前6時の石川県輪島市。街は前日から降り続く雪で覆われています。
田中良幸情報キャスター:
視界が悪くなるような…積もった雪が風で舞い上がっています。
田中良幸情報キャスター:
地震で段差ができているはずなんですが、隙間の部分を雪が埋めてますよね。
道路のひび割れやがれきなども、雪で見えにくい状態になっていました。
この雪が、地震発生以降、輪島市内の農業用ハウスで避難生活を送る被災者にも、大きな影響を与えています。
田中良幸情報キャスター:
雪が降ったり止んだりを繰り返してますが、輪島市のこちらの農業用ハウスでは、今も10人以上の方が避難を続けています。
取材に伺った15日午前10時過ぎ、輪島市内では、雪が降り始めていました。
農業用ハウスの持ち主 保さん:
どうぞ。
田中良幸情報キャスター:
大変なところ申し訳ありません。
保靖夫さん、69歳。
地震発生後から、自身が所有する農業用ハウスで近所の人たちと避難生活を送っています。
田中良幸情報キャスター:
下は土ですけど…。
保さん:
一番下にはブルーシートをひいて。畳は、つぶれかけた家の人が、使えたら使ってと持ってきて頂いたり…いろんな面で工夫してやっている。
行政からの支援物資だけではなく、それぞれ生活に必要な物を持ち寄って生活しています。
すると取材中にバラバラと、ハウスの屋根から何やら音がします。
田中良幸情報キャスター:
雪かあられの音がしてきましたけど。
大きな音を立て、ハウスの屋根に雪が打ち付け始めました。
農業用ハウスで避難生活 雪の影響も…
田中良幸情報キャスター:
心配な点はどんなところにありますか?
保さん:
このハウスが持つかどうか…大雪になると、倒壊の恐れもあるし。
そんな時は大変だけど、2カ所ほど仮の柱を立てて。
一番の心配は雪の重みによるハウスの倒壊だといいます。
保さん:
いままで野菜を作っていたときも、雪のひどいときは仮の柱を立てて倒壊しないようにしのいできたので、なんとかなると思ってるんですけど、これとか。
田中良幸情報キャスター:
あ、そういった木で。
保さん:
ええ、こういう木で。
上の方に釘を2本ほど打って、パイプを挟むような形で。
仮の木の柱で農業用ハウスを中から補強していました。
不安は、ハウスの倒壊だけではありません。
田中良幸情報キャスター:
あの奥でブルーシートを貼られている作業は?
保さん:
いままだちょっと風とか…。少しでも(防ぐ)って感じで。
地震などの影響で、ハウスの至る所に穴が開き、冷気が入り込んできます。
手分けをして応急処置を続けていますが…
保さん:
見たとおり、ハウス自体も古いので。
けっこう破れたり、隙間風というか。きちんとは補えないんだけど。少しでもっていう感じで。
石川県内では16日も引き続き大雪になる恐れがあり、あす17日朝にかけて予想される24時間降雪量は多いところで15㎝となっています。
(1月16日 めざまし8放送)