国会会期のはじめに、参議院本会議場に衆参両議院が集まり、天皇を迎えて行われる。衆参両院を代表して衆議院議長が式辞を述べ、天皇陛下からお言葉を賜るのが通例。参議院の本会議場で行われるのは、戦前の帝国議会自体の開院式が、現在の参議院の建物を使用していた貴族院で行われていて、天皇のお席などの設備が参議院の本会議場にしかないから。

参議院の本会議場には議席が460しかなく、衆議院(定数465人)参両院(定数248人)の議員が集まると議席が足りないので、開会式の時に限り、通路や空きスペースに“立ち見”が出る。

2023年10月の開会式では、議長に就任して初めての開会式で、式辞を読み上げた額賀衆院議長が、本来であれば読み上げた式辞を持って演壇から退出するところを、段取り違いで天皇陛下に、自らが読み上げた式辞を手渡した。天皇陛下は、この前代未聞の“段取りミス”を笑顔で見守られて静かに式辞の紙を受け取られた。額賀議長は、事後「緊張した結果で、今後行事について対応できるよう努力したい」と述べた。

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