中国が衛星を発射したという緊急警報を台湾国防部が発令。中国による総統選のけん制か、中国と距離をとる与党のアピールかなど、様々な憶測を呼んでいる。

台湾全域に緊急警報

投票日が迫ってきた台湾の総統選が、ヒートアップしている。

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候補者の登場で、盛り上がりが最高潮に達する演説会場。しかし、アピール合戦の裏でトラブルもあった。

最大野党・国民党の支持者の元に届いた記念品は、洗剤入りのカプセルが2つ入っていたが、キャンディーだと思って食べ、入院する人が出る騒ぎになった。

誤って洗剤を食べた人は「袋を開けて直接食べたが、ひどい味でした」と話した。

一方、1月9日午後には突然、台湾国防部がアラートを発令。中国が衛星を発射し、台湾の南部上空を通過と、民衆に安全注意を促した。

台湾全域に出された緊急警報。このタイミングだけに様々な憶測を呼んでいる。

一つは、中国が総統選をけん制したという見方。もう一つが、中国と距離をとる与党のアピール。

衛星の発射はこれまでもあったが、警報は今回が初めてだった。反中国の与党か、親中国の野党か。投票は13日に行われる。
（「イット！」 1月10日放送より）