能登半島地震では、いまも多くの住民が避難所での生活を余儀なくされている。

真冬の避難所で寒さをしのぐためにはどのようなものが必要なのだろうか。

「冬の避難所」体験会

「今の気温は6℃、こちらは体育館です。ブルーシートだけの床に寝てみると、すぐに冷たさが伝わってきます」(三宅真人記者)

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「これじゃ寝られない」(参加者)

「ギブアップの方は早めに申し出てください!」(講師)

2月4日夜、札幌市東区の小学校の体育館で、地元町内会が主催し冬の避難所の体験会が行われた。

冬の避難所の厳しさ実感

体育館は災害時を想定して暖房がついていない。

参加者は用意された新聞紙や段ボール、アルミシートなどを活用すると、少し寒さをしのげることを実感した。

さらに温まるためには札幌市の避難所に用意されている毛布と寝袋、段ボールベッドを活用。

しかし、段ボールベッドは指定避難所(基幹)1か所あたり5台しかないため、寝袋が中心になる。

「通常の寝袋より下からの冷気が伝わりづらいが?」(講師)

「段ボールベッドに比べたら寒い」(参加者)

温かい非常食も体験

体を中から温めることも重要だ。

体験会では水だけで発熱する防災グッズで用意したごはんを食べて、大切さを学んだ一方で、改めて冬の避難所の厳しさを実感していた。

「とても寒いというのがめちゃめちゃ心に残っていて。カイロ、アルミシート、毛布とか温まるものを用意しないと(つらい)」(参加者)

「(避難所には)備蓄で毛布や寝袋があるが、自分で持ってこないとならない部分もあるんじゃないかと考えた」(参加者)

「(避難所に)スキーウェアを着て来るとか、カイロ持参のほうが温かく過ごせる。自宅でも、防寒できるよう普段から備えてもらえればと思います」(札幌市の担当者)

一度助かった命を冬の避難所で失うことがないように、1人1人の備えが必要だ。

北海道文化放送
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