1日に起きた能登半島地震の余震とみられる地震が続く富山県。今後雨や雪の予報もあり、地震で地盤が緩んでいる場所は土砂災害の危険性が高まっている。人身被害を防ぐポイントを専門家に聞いた。

「‟雨”よりも‟雪”に長期警戒を」
富山県で観測史上最も大きい震度5強の揺れが発生した今回の能登半島地震。地震発生後は地盤に亀裂ができるため、水の浸透による土砂災害のリスクが高まると言うが、古谷教授は特に、積雪の場合は、雨よりも長期間の警戒が必要だと指摘する。
富山県立大学 工学部 古谷元教授:
「雪解けの時に溶けた水が地盤の中に浸透して地盤の力のバランスを崩すことによってより大きな動きが出てくる可能性があるので、まずこの時期心配しないといけないのは積雪。雪の場合はじわじわ溶けて中にいくので、長期的なことを考えなくてはいけない」

土砂災害の危険性が高まっているひとつが、石川との県境に位置する、氷見市熊無地区。

追分安三郎さん:
「前に小さい地震があった時にもひびが入った。これで2回目」
追分さんは、自宅を囲うように地面に亀裂が入っており、この辺りが全体的にずれたのではないかなと話す。
「‟土砂災害”の予兆を察知する3つのポイント」
古谷教授は、土砂災害には予兆があり、人身被害を防ぐには、その異変に気づくことが重要だと話す。

このときは、ためらわずに避難するよう呼びかけている。
富山県立大学 工学部 古谷元教授:
「悪い方のシナリオを頭の中で考えておいて安全側になるような行動をとっていただきたい」
富山県ではこのあとも雨や雪の予報となっている。普段より、土砂災害の危険性が高まっていることを意識し、注意、警戒してください。
(富山テレビ)