今回の地震ではSNSで助けを求める声が上がる一方、うその内容も投稿されていて、政府が注意を呼びかける事態となっている。
■東日本大震災の時の津波の映像を使ったウソ投稿
X(旧Twitter)などのSNSで被災地から救助を求める声が上がった中、“デマ”だったという例が多くみられました。実際に投稿されたデマは次のような内容だ。
東日本大震災の時の津波の映像を使った「#能登半島地震 #津波ヤバイ」という投稿や、「石川県○○市△△町□□ 息子が挟まって動けない 私の力では動きません 頼みの綱がXしかない 助けて」といった、住所を載せたうその救助要請もあった。
さらには、「被災地への寄付をお願いします コチラから」と、電子マネーをやりとりできるアプリにつながるQRコード、あるいはURLを貼ったうその投稿もあったということだ。

石川県内ではこうしたデマの投稿によって、警察が出動する事態も起きている。
石川県在住の女性:
避難所にいて、警察の方から電話があって『タンスの下敷きになってる方いますか』って
こう話すのは、今回の地震で被災した石川県に住む女性。 女性には息子はいないが、SNSに自身の住所と共に「息子が挟まって動けない」という内容の投稿をされ、出動した警察から確認の電話を受けた。
石川県在住の女性:
警察から『在宅されてますか』『家にいますか』って言うので『いないです』って、誰もいないので、『タンスの下敷きになっていることはないと思いますよ』って言ったんですけど、一応帰ってきて夜に確認して、被害ほとんどなかったので警察に電話して『うちじゃないと思います』とは言いました。警察も混乱しているので、一回大丈夫だと言ったのにまた次の日に来られる。通報があったから、警察としたら動かざるを得ないという状況らしいんです。大丈夫だよって言っても、そういう二度手間、三度手間になるから、本当に支援が必要な人たちにいかないわけじゃないですか。迷惑ですよね

デマの救助要請によって、本当に救助を必要とする人の元への救助などが遅れる可能性もあるため、非常に悪質だ。
過去には、デマの投稿による逮捕者が出た事例もあります。受け取った情報の真偽を見極める目も必要といえそうだ。

(関西テレビ「newsランナー」1月4日放送)