国土地理院は、マグニチュード7.6、最大震度7の能登半島地震により、震源に近い石川県輪島市が最大約3メートルもの地殻変動があったと発表した。
国土地理院によると、人工衛星「だいち2号」のレーダーで地表を観測したところ、輪島市西部で、最大3メートル、衛星に近づく地殻変動があったという。また石川県珠洲市でも、最大約1メートルの地殻変動が観測されたとしている。
また、人工衛星により位置を測定する「電子基準点」で観測されたデータをリアルタイムで解析した結果、輪島が西方向に約1.3メートル動いたほか、穴水は西へ約1メートル、珠洲は西へ約0.8メートル、能登島は北北西へ約0.6メートル移動したとしている。
ただし「観測点の傾斜や局所的な地盤の変動を受けている可能性がある」「リアルタイム解析は通常の解析に比べ精度が低い」としていて、「今後の精査によって解析結果が変更となることがあります」としている。