老舗デパートの高島屋で注文したクリスマスケーキが、崩れた状態で購入者に届いた事について、高島屋は27日午前11時30分から、東京・日本橋の本社で記者会見した。

会見で高島屋側はケーキが崩れた原因についての調査結果を発表したが、「原因の特定をするのは不可能」ということだった。

会見の冒頭で高島屋の横山和久専務は、「お客様ならびに多くの消費者にご心配をおかけしたこと、誠に申し訳ありませんでした。深くお詫び申し上げます」と述べ、深く頭を下げた。

製造元である埼玉県内の菓子メーカーへの調査では「冷凍保管中の温度管理や、サンプル検査における中心温度は適切」などとして、「問題は無かった」という。

また配送委託先のヤマト運輸における調査では、集荷や仕分けなど全ての段階において「規定の温度で管理」されており、集荷に使った車両の故障などもなかったという。

その結果、「誠に遺憾ながら原因の特定をするのは不可能との判断に至った」としている。

横山専務は、「生産から流通までお客様にお届けするまでが弊社の責任。お客様への全責任は弊社にある。また本件の原因を特定できる管理体制を構築できなかったのも問題」として、今後管理体制の改善に向けてサプライチェーン各段階を強化することで、再発防止に繋げていきたいとしている。

「レ・サンス ストロベリーフリルショートケーキ」は税込み5400円で、高島屋のオンラインストアで約2900個予約販売されたが、「崩れている」などの書き込みがSNSに殺到し、問題となっていた。

26日夜8時段階で、高島屋には約1200件の苦情や問い合わせが入っているという。

このケーキは、神奈川・横浜市のフランス料理店が監修し、埼玉県内の菓子メーカーが製造、大手運送会社が配送していた。

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プライムオンライン編集部
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