自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑で、東京地検特捜部が、議員本人への任意聴取を始めたことがわかった。

安倍派では、政治資金パーティーで、販売ノルマを超えて集めた分の収入を収支報告書に記載せず、所属議員にキックバックした疑いがある。また、キックバックの総額は5年間で、約5億円にのぼるとみられている。

東京地検特捜部は、国会が閉会したことを受け、キックバックを受けた議員らを中心に聴取を要請して日程を調整していたが、その後の関係者への取材で、16日、特捜部が議員本人への任意の事情聴取を始めたことがわかった。不記載の経緯や資金の使い道などについて、確認したものとみられている。

安倍派の所属議員をめぐっては、派閥から1000万円を超えるキックバックを受けていた議員が、20人ほどに上る可能性が浮上している。
FNNでは「自民党派閥の政治資金問題」を継続取材しています。情報提供してくださる方は、ぜひこちらまでご連絡ください。