日に日に寒くなり、山形の冬の味覚を楽しめる時期がやってきた。鍋や汁物に彩りを添える冬の在来野菜「堀込せり」の収穫が最盛期を迎えている。
約70年前から栽培 伝統「堀込せり」
「堀込せり」はシャキシャキとした食感と香りの良さが特徴の在来野菜。
この記事の画像(11枚)山形市前明石地区では、蔵王山系の豊富な地下水を利用し、約70年前から栽培されていて、今は10軒ほどの農家が生産している。
生産者・山口和夫さん:
農家が少なくなってきている。こういう仕事をする人がいなくなってきているから「頑張らないとな」と思ってやっている
収穫は11月から始まり、農家の人たちは12月15日も、ひざのあたりまで水につかりながら丁寧に収穫していた。
2023年は猛暑の影響で、ツルの部分が長く伸び、収穫に苦労しているそうだが、味は申し分ない仕上がりだ。
洗い場では独特な風景が…
地元のお母さんたちが作業する洗い場では、箱の中で堀込せりを洗う独特の風景が見られる。
足元よりも低い位置で枯れ葉や泥を取り除く作業を一日7時間近く行うため、腰を痛めないようにと昔ながらの方法で進めている。
生産者せり農家・山口若子さん:
箱に入っていると腰も痛くないし足も暖かい。毛布とか布団とかを箱の中に敷いている。そこにひざをまげて入っているが慣れてしまった
正月に向けて需要が高まる「堀込セリ」。収穫は2024年2月ごろまで続くという。
(さくらんぼテレビ)
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