日に日に寒くなり、山形の冬の味覚を楽しめる時期がやってきた。鍋や汁物に彩りを添える冬の在来野菜「堀込せり」の収穫が最盛期を迎えている。
約70年前から栽培 伝統「堀込せり」
「堀込せり」はシャキシャキとした食感と香りの良さが特徴の在来野菜。
![堀込せり](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/b/700mw/img_eb51fdfb0090f017c2f72954ae1e731d116564.jpg)
山形市前明石地区では、蔵王山系の豊富な地下水を利用し、約70年前から栽培されていて、今は10軒ほどの農家が生産している。
生産者・山口和夫さん:
農家が少なくなってきている。こういう仕事をする人がいなくなってきているから「頑張らないとな」と思ってやっている
収穫は11月から始まり、農家の人たちは12月15日も、ひざのあたりまで水につかりながら丁寧に収穫していた。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/4/6/700mw/img_46d509656e4858c571595d492361696386197.jpg)
2023年は猛暑の影響で、ツルの部分が長く伸び、収穫に苦労しているそうだが、味は申し分ない仕上がりだ。
洗い場では独特な風景が…
地元のお母さんたちが作業する洗い場では、箱の中で堀込せりを洗う独特の風景が見られる。
![洗い場の様子](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/b/e/700mw/img_be4f0025ab8db78d722ab8a69a5c7cfa126593.jpg)
足元よりも低い位置で枯れ葉や泥を取り除く作業を一日7時間近く行うため、腰を痛めないようにと昔ながらの方法で進めている。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/4/0/700mw/img_40b7739126664d8281cdca684acf1c45120522.jpg)
生産者せり農家・山口若子さん:
箱に入っていると腰も痛くないし足も暖かい。毛布とか布団とかを箱の中に敷いている。そこにひざをまげて入っているが慣れてしまった
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/3/7/700mw/img_378ec4cd83aeb70129df8187fe0d6bf9102000.jpg)
正月に向けて需要が高まる「堀込セリ」。収穫は2024年2月ごろまで続くという。
(さくらんぼテレビ)
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