11月25日、佐賀県鹿島市の養鶏場で、今シーズン全国で初めて鳥インフルエンザが確認された。その影響で卵の価格が上がる可能性があり、クリスマスを前にケーキ店では不安の声が上がっている。

「ついに出ました。消毒の徹底を」

新鮮な卵を割り、よくかき混ぜる…。もうすぐシーズンを迎えるクリスマスケーキを作るケーキ店は、不安を抱えていた。

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福岡市のケーキ店の社長は「ウワッと思った。また価格が上がるのではないかと不安。憂鬱になる」と話す。

背景にあるのが、鳥インフルエンザ。25日、佐賀県鹿島市の養鶏場で今シーズン全国で初めて鳥インフルエンザが確認された。

福岡・鞍手町の養鶏場の社長が全社員に送ったメッセージ
福岡・鞍手町の養鶏場の社長が全社員に送ったメッセージ

隣の福岡・鞍手町の養鶏場では27日朝も、とれたての卵を箱に詰め込んでいた。

佐賀で鳥インフルエンザが確認されたことを受け、社長は全社員に向けて「ついに出ました。みなさん、消毒の徹底をよろしくお願いします」とメッセージを送った。

卵の価格はどこまで上がるのか?

東京農業大学の信岡誠治元教授によると、昨シーズンの1kgあたりの最高値は350円だったが、今シーズン供給がさらに減ると、380円に上がる可能性もあるという。

ケーキ店の社長は「もうクリスマスケーキのチラシを作っている。『今から予約するお客さまは高くなります』とはできない」と話した。

不安が広がる中、クリスマスがやってくる。
(「イット!」 11月29日放送より)

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