店員の目を欺き、高級腕時計ロレックスを2本連続で盗む瞬間を防犯カメラがとらえていた。被害額は、あわせて800万円相当にのぼるという。

”すり替え”の手口

犯人とみられる男は、25日の正午過ぎ、黒い柄の入ったグレーのジャケットを着て、東京・銀座の時計店にやってきた。

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店員は男の求めに応じ、高級腕時計ロレックス2本をケースから出し、男の前に置く。

男は左手をポケットに入れつつ、別のモデルを見たいと要求。店員は1本の腕時計を残したまま、男に背を向ける。

本物のロレックスと偽物をすり替えたとみられる瞬間
本物のロレックスと偽物をすり替えたとみられる瞬間

次の瞬間、男は置いてあった腕時計を右手でつかむと同時にポケットから左手を出し、腕時計があった場所に何かを置いた。

その後、右手に持っている本物の腕時計を左ポケットへ。

この瞬間、本物のロレックスと偽物をすり替えたとみられる。

マジック的な慣れた手つきの犯行

さらに男は、奥の商談スペースに移動して犯行を重ねる。ここでも2本の腕時計を出させたあと、別の時計が見たいと要求。

別の時計が見たいと店員に要求し一人になる
別の時計が見たいと店員に要求し一人になる

今度は、右手を右ポケットに入れて待つ。店員は、1本の時計をトレーに残したまま席を離れる。

ここで男は、ポケットに手を入れたまま20秒ほど様子をうかがったあと、すり替えに入る。

右手に何かが握られている
右手に何かが握られている

ポケットから右手を出した男。この時、すでに何かが握られているのがわかる。

その右手を、トレーに置いてある本物の腕時計の上に重ねた。

すり替えの瞬間(イメージ図)
すり替えの瞬間(イメージ図)

店の関係者はこの時、男が手の中に隠した偽のロレックスを本物とすり替えたとみている。

男を接客した八木隆幸さん:
マジック的な感じじゃないですけど、本当に慣れた手つき。非常に怒りを覚えますし、半面悔しい部分もあります。

店員の目を欺く、巧みなすり替え手口で盗まれたのは、高級腕時計ロレックス2本。

被害額は、合計800万円相当にのぼるという。警視庁は、窃盗事件として捜査している。
(「イット!」 11月27日放送より)

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