熊本市動植物園で絶滅危惧種「ミヤコカナヘビ」の公開が始まった。長いしっぽやぱっちりとした瞳が特徴のトカゲで九州の動物園で見られるのはここだけだ。
つぶらな瞳でかわいい顔 長いしっぽが特徴
熊本市動植物園で公開が始まった「ミヤコカナヘビ」は、沖縄県の宮古諸島のみに生息しているトカゲだが、乱獲などの影響で数が激減し、「絶滅危惧種」に指定されている。

この日は朝からいつもより元気に動き回っているということで、近くで見るとつぶらな瞳でかわいらしい顔をしていた。
九州でこの「ミヤコカナヘビ」を飼育しているのは熊本市動植物園だけだ。

「ヘビ」という名前が付いているが「トカゲ」の一種で、体の長さなどがヘビに似ていることから、この名前が付けられたともいわれている。

体長は大人で約30cmほどで、その75%程度がしっぽだ。
公開初日の11月24日は子ども連れなどが訪れ、ペロペロと舌を出しながら動き回るその愛くるしい姿に引き込まれるように見ていた。
来園者:
かわいいなぁと思った。(草と体の色が似ていて)カメレオンみたいな感じだと思った。

来園者:
しっぽが長いところがめちゃめちゃかわいい。動きが素早くて、すごいなあと思った。
宮古諸島のみ生息の絶滅危惧種のトカゲ
環境省などは「ミヤコカナヘビ」の保全に向けて複数の動物園などで飼育することを目標としていて、今回、熊本市動植物園が東京の上野動物園から20匹を受け入れたという。

熊本市動植物園・白木みちるさん:
鮮やかな緑色と長いしっぽが特徴。よく見ると目がパッチリしていて顔もかわいい。そこが注目ポイント。動きがある「カナヘビ」なのでどこにいるか、探すのも面白い。

この「ミヤコカナヘビ」は、熊本市動植物園の「いきもの学習センター」で見ることができる。
(テレビ熊本)