2024年度からの新型コロナのワクチンについて、厚生労働省は、季節性インフルエンザと同じ、費用の一部を自己負担とする「定期接種」とすることを決めた。
65歳未満の人は希望する人が受ける「任意接種」となり、自治体などの補助がある場合を除き、全額自己負担になる。

コロナワクチンが定期接種に

新型コロナのワクチンについて、現在無料で行われている「特例臨時接種」は、2024年3月末で終了する予定となっている。

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22日に行われた厚労省の専門家による分科会は、新型コロナのワクチンについて、2024年4月から季節性インフルエンザと同じ、65歳以上や重度の基礎疾患がある60~64歳の人を対象に、「定期接種」にすることを了承した。

接種の費用は一部自己負担となり、接種の時期は年に1回、秋から冬の間に行う予定。

65歳未満の人は希望する人が受ける「任意接種」となり、自治体などの補助がある場合を除き、全額自己負担になる。

具体的な金額は決まっていない

このニュースについて、フジテレビ社会部・厚生労働省担当の三上紗永記者がお伝えする。

現在は無料のコロナワクチン。2024年度から自己負担が生じるということだが、料金はまだ具体的な金額は決まっていない。

コロナはインフルエンザと同じ5類になったが、季節性インフルエンザのワクチンは自治体にもよるが、補助後の金額は1500円~2000円程度となっている。

一方で、CDC(米・疾病対策センター)によると、新型コロナのワクチンの価格は115ドル、日本円で約1万7000円とされている。

今の季節性インフルエンザの自己負担額より、コロナのワクチンの自己負担額の方が高くなる可能性はある。

また、年齢などによって負担額が異なるのは、特に65歳以上の高齢者や60歳〜64歳までの基礎疾患を有する方は重症化リスクが高いということで、接種を受けやすいように配慮されている。
(「イット!」 11月22日放送より)

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