ユネスコ無形文化遺産に登録されている熊本・八代市の「八代妙見祭」の神幸行列が4年ぶりに通常開催された。勇壮な“ガメ”の舞いが披露され、多くの人でにぎわった。

33の「山・鉾・屋台行事」の一つ

江戸時代から約390年続く熊本・八代市の「八代妙見祭」。

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11月23日は祭りのクライマックス、神幸行列のお上りが行われ、午前7時半には塩屋八幡宮を出発した。

祭りのメイン会場の砥崎河原では、獅子舞の演舞を皮切りに、山車(だし)の上に各町内のシンボルを載せた豪華けんらんな「笠鉾(かさぼこ)」や「神馬(しんめ)」などが次々と登場し、時代絵巻を再現した。

観客席を駆け上がる“ガメ”
観客席を駆け上がる“ガメ”

そして祭りの呼び物で“ガメ”の愛称で知られる想像上の動物「亀蛇(きだ)」が会場に現れると、訪れた人たちの盛り上がりも最高潮になった。

観客からの「よいしょ」「よいしょ」のかけ声に合わせ、くるくると回り水しぶきをあげながら観客席を駆け上がったりするガメの姿に、大きな歓声が上がっていた。

全国から観光客訪れる「八代妙見祭」

見物に訪れた地域の住民は「(各団体とも)気合十分で楽しく見させていただきました」と話し、北海道から訪れた見物客も「見応えのある素晴らしい祭りだと思いました」と満足した様子だった。

八代妙見祭保存振興会 宮崎浩二会長:
4年ぶりのお祭りということで、私たちも本当に満足しております(※宮崎会長の崎は「たつさき」)

江戸時代から続く町衆の心意気を現代に伝える八代妙見祭。祭りが終わると、八代地方も本格的な冬が訪れる。

(テレビ熊本)

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