毎年8月24日~26日の3日間、山形・新庄市で開催される「新庄まつり」。地元の小学生が新庄まつりの“ミニチュア”山車(やたい)づくりに取り組み、個性豊かな96の作品が12月に完成する。
小学生が思い思いの“ミニ山車”づくり
新庄市の日新小で地域の歴史と伝統を学ぶ、3年生96人の総合学習の時間。講師として招かれたのは、学校の卒業生でもある神部明さん(60)だ。
この記事の画像(22枚)神部さんは地元若連の山車づくりに40年携わり、新型コロナウイルスの影響で祭りが中止された2020年、落ち込む気持ちを奮い立たせるためにミニチュア作りを始めた。
山車の土台になるのはティッシュの箱。手軽に作れる“ミニ山車”は教材としても注目されるようになり、神部さんは今、市内の学校にひっぱりだこだ。
神部明さん:
今回のミニ山車のテーマは何?
児童:
風流「闇を舞うドラゴン」!
神部明さん:
闇を舞うドラゴン!楽しみだな~!
新庄まつりの山車の醍醐味は「歴史絵巻」だが、中には独特な作品も。
児童:
風流「くらげの住み家」です
神部明さん:
海の中か。竜宮城みたいでかわいいな
いずれ、地元の若連の中心を担う子どもたち。「担い手不足」で祭りの灯が消えてゆく地域もある中、新庄まつりも例外ではない。
日新小学校・浅井純校長:
子どもたちが古里に定着し、地域を担っていくという気構えや愛着を小さいうちから育んであげたい。新庄まつりを身近に感じた子どもたちが「地域に貢献したい」という気持ちを持ってくれたらと思う
子どもたちは、12月の冬休み前までにミニ山車を仕上げ、完成した96人の作品は、学校や地元の交流施設などに展示される。
(さくらんぼテレビ)
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