近隣住民:
なんだこりゃ、見たことないんだけど?

道行く人が不思議そうに見上げるのは、JR恵比寿駅から徒歩6分のところにある“イチョウ並木”。
紅葉間近のイチョウの木に混ざって、一本の別の種類の木が…。葉の間には何やらオレンジ色の丸い実のようなものが見えます。

恵比寿の街路樹になぜか柿の木が
恵比寿の街路樹になぜか柿の木が
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よく見ると…「柿」です。

誰が何のために植えたのかわからず、現在伐採対象になっている“謎の柿の木”。
「めざまし8」が調査すると、意外な可能性が浮かび上がってきました。

管理者不明の謎の柿の木… 誰がなぜ?

イチョウに混ざり立つ柿の木
イチョウに混ざり立つ柿の木

都心のど真ん中にある街路樹にたたずむ、管理者不明の柿の木。いったい誰が植えたのか?
近隣住民に話を聞いてみると…。

近くのクリーニング店 橋爪功英さん:
今まで気がつきませんでした。しょっちゅう通ってはいるんですけれど、こういった柿の木がなっているっていうのは初めて知りました。

さらに、周辺を取材すると、歩いて1分半の別の場所にも「柿の木」が。

ディレクター:
ここにも柿の実がなった木がありますね。

歩いて1分半の別の場所にも柿の木が
歩いて1分半の別の場所にも柿の木が

隣のイチョウと並ぶほど、高々と育った柿の木。こちらもたくさんの実を付けています。

高々と育ち、実をつけている
高々と育ち、実をつけている

なぜ2本も柿の木が立っているのか?
心当たりはないか、近隣住民に聞いてみると、意外な答えが返ってきました。

近くのクリーニング店 橋爪健一さん:
ここら辺は鳥がいっぱいいるので、多分その“ふん”が種を運んできたんではないですかね。

近くのネイルショップのスタッフ 伊藤静香さん:
落ちちゃってる柿とかを、鳥がつついているのは何度か見たことありますよ。

近隣住民は、「鳥が柿の種を運んできたのではないか」といいます。しかし、本当にそんなことが起きるのでしょうか?鳥類に詳しい専門家に聞きました。

東京大学名誉教授 樋口広芳氏
東京大学名誉教授 樋口広芳氏

東京大学名誉教授 樋口広芳 氏:
おそらくカラス。特にあの熟した柿の実なんてもう大好きなんですよ。ふんから出すこともあるかもしれないけど、おそらく吐き出してそこから芽が出るということだと思います。

また、樹木医の後藤瑞穂氏によると、柿の木は環境に強く、手入れをしなくても育つ可能性があるといいます。

取材によって、人ではなく鳥が植えた可能性が高いことがわかった柿の木。
渋谷区は伐採日などについては協議中としています。
(めざまし8 11月15日放送)