近隣住民:
なんだこりゃ、見たことないんだけど?
道行く人が不思議そうに見上げるのは、JR恵比寿駅から徒歩6分のところにある“イチョウ並木”。
紅葉間近のイチョウの木に混ざって、一本の別の種類の木が…。葉の間には何やらオレンジ色の丸い実のようなものが見えます。
![恵比寿の街路樹になぜか柿の木が](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/3/4/700mw/img_34566a23a48d647717622312d210cde3234713.jpg)
よく見ると…「柿」です。
誰が何のために植えたのかわからず、現在伐採対象になっている“謎の柿の木”。
「めざまし8」が調査すると、意外な可能性が浮かび上がってきました。
管理者不明の謎の柿の木… 誰がなぜ?
![イチョウに混ざり立つ柿の木](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/f/700mw/img_ef8827405c26c7b7f5c89fa6bf74df99333352.jpg)
都心のど真ん中にある街路樹にたたずむ、管理者不明の柿の木。いったい誰が植えたのか?
近隣住民に話を聞いてみると…。
近くのクリーニング店 橋爪功英さん:
今まで気がつきませんでした。しょっちゅう通ってはいるんですけれど、こういった柿の木がなっているっていうのは初めて知りました。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/8/6/700mw/img_869e8401c1390451c35b33ea87c8ff46374406.jpg)
さらに、周辺を取材すると、歩いて1分半の別の場所にも「柿の木」が。
ディレクター:
ここにも柿の実がなった木がありますね。
![歩いて1分半の別の場所にも柿の木が](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/8/a/700mw/img_8af4f91f1264d0b4ecc0f965b49a9b83252259.jpg)
隣のイチョウと並ぶほど、高々と育った柿の木。こちらもたくさんの実を付けています。
![高々と育ち、実をつけている](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/a/700mw/img_aa1cb6c02859765d161533aee58cccdd338979.jpg)
なぜ2本も柿の木が立っているのか?
心当たりはないか、近隣住民に聞いてみると、意外な答えが返ってきました。
近くのクリーニング店 橋爪健一さん:
ここら辺は鳥がいっぱいいるので、多分その“ふん”が種を運んできたんではないですかね。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/1/a/700mw/img_1a50a8b6eb13404ecd996847cb9c8989294864.jpg)
近くのネイルショップのスタッフ 伊藤静香さん:
落ちちゃってる柿とかを、鳥がつついているのは何度か見たことありますよ。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/5/6/700mw/img_56845de27f9f7c891a55f9f867b8e0de236821.jpg)
近隣住民は、「鳥が柿の種を運んできたのではないか」といいます。しかし、本当にそんなことが起きるのでしょうか?鳥類に詳しい専門家に聞きました。
![東京大学名誉教授 樋口広芳氏](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/d/9/700mw/img_d9e985ff1778157e2ecc85649cd6dcbe243943.jpg)
東京大学名誉教授 樋口広芳 氏:
おそらくカラス。特にあの熟した柿の実なんてもう大好きなんですよ。ふんから出すこともあるかもしれないけど、おそらく吐き出してそこから芽が出るということだと思います。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/2/700mw/img_a2bac3f0ccb996f477387733f27294a4462492.jpg)
また、樹木医の後藤瑞穂氏によると、柿の木は環境に強く、手入れをしなくても育つ可能性があるといいます。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/9/8/700mw/img_9834516f730e605a12d3a3c87fe25ac5281189.jpg)
取材によって、人ではなく鳥が植えた可能性が高いことがわかった柿の木。
渋谷区は伐採日などについては協議中としています。
(めざまし8 11月15日放送)