寒くなってきたこの季節に活躍するのが“ストーブ”。その燃料となる灯油を保管する「灯油缶(灯油用ポリタンク)」も本格的に使い始めるようになる。
そんな「灯油缶」の使い方について、ポリ袋「アイラップ」の公式X(旧Twitter)アカウント(@i_wrap_official)が注意喚起の投稿した。
なおアイラップを製造する岩谷マテリアル株式会社(東京・中央区)は、「灯油用ポリエチレンかん(灯油缶)」も取り扱っている。そんな関係があって今回、「アイラップ」の公式アカウントが投稿したという。
【#拡散希望RTお願いします】
灯油缶 の交換時期は
【5年】を目安にして下さい…!
投稿によると灯油缶の交換目安は5年。保管する場所や環境で変わるが、プラスチック製であることから経年劣化が必ず起こるという。そのため、今のタイミングで自宅や実家の灯油缶をチェックしてほしいとのことだ。
この投稿には「交換時期が5年とは知りませんでした」「さっそく買い替えたいと思います」「ポリタンク一生物かと思ってたわ!」という驚きの声が多く寄せられている。
日光や雨風が性能低下の原因に
投稿では「日本ポリエチレンブロー製品工業会」の資料を添付し、「灯油かんの取り扱い注意事項」を紹介。
灯油専用のため灯油以外には使用しない、火災事故防止のため変質した灯油は入れないことを前提に、「灯油を入れる前」「入れた後」のチェック項目を3つずつ記載している。使用する際にチェックしてほしい。
【灯油を入れる前のチェック】
・灯油かんの中が空で乾いている。
・キャップの内側にパッキンが付いている。
・灯油かんの容量を確認する。
【灯油を入れた後のチェック】
・キャップを必ずしっかりと締める。
・灯油かんから直接暖房器具等に給油しない。
・引火防止の為、灯油かんは火器から2m以上離す。

他にも、適した保管方法として、直射日光を避けた日陰の場所などで2段積みはしない方法を推奨している。日光だけでなく、雨・風も性能低下につながるとのことで、ベランダや屋外での保管は避けてほしいとしている。
なお廃棄の目安としては、“ひび割れ・色あせ”などがあるかどうかとのことだ。

ちなみに交換目安の5年は、灯油缶の側面に記載された製造年月から確認できるという。円の中央にある2桁の数字が「製造年(西暦)」、円の中央にある矢印の先が差している数字が「製造月」となる。
目に見える破損はなくても経年劣化は進んでいる
投稿には「知らなかった」との声もあるが、これらの反響をどう感じているのか? 岩谷マテリアルに話を聞いてみた。
ーーなぜ灯油缶の注意喚起をSNSに投稿したの?
ここ最近、比較的暖かい日が続いておりましたが、急に気温が下がり、灯油の使用が増えると判断されたのと、実際にSNS上でも投稿(湯たんぽなどの話題)が目立ってきたからです。
商品を供給する立場として、事故やけがの発生に対する注意喚起も行なう必要があると思っており、交換を促す案内は毎年行なっております。
ーー「知らなかった」とのコメントがあるが、どう感じている?
協会の啓発活動やメディアでの報道も増えていますが、まだまだ認識が進んでいない現状に改めて気づかされました。
灯油をご使用されるご家庭も多い中、取扱が乱雑でない限りは目に見えて破損することの少ないのが灯油缶です。しかし、現実には様々な要因で経年劣化が進んでいきます。灯油販売店で劣化しているであろう灯油缶を手に持って並んでいるのを見かけると、思わず声をかけてしまいそうになります。
今回の投稿をきっかけに記事で取り上げていただくことで、さらに灯油缶の交換に関する認識が広まれば嬉しいです。

岩谷マテリアルによると、生産開始前と生産期半ばの毎年2回の性能試験(漏れ、落下破損、内圧など)を合格した灯油缶にだけ、日本ポリエチレンブロー製品工業会が推奨ラベルを発行しているという。交換の際には、このラベル付きの製品を選ぶとよいとのことだ。
担当者は「安全安心な灯油缶を使用され、事故のないよう冬をお過ごしください」と話していた。
【#拡散希望RTお願いします】#灯油缶 の交換時期は
— アイラップ【公式】 (@i_wrap_official) November 14, 2023
【5年】を目安にして下さい…❗️
日本ポリエチレンブロー製品工業会(PDF)https://t.co/foMyjnPMVu
保管場所や環境で変わりますが…#経年劣化 は必ず起こります。
安心と安全のため是非ご検討下さい。
自宅や実家の灯油缶をチェック☝️ https://t.co/w86S1QeBaI pic.twitter.com/jyVrmBaau9
冬を安心・安全に過ごすためにも、いま一度チェックする必要があるのではないだろうか。特に「5年の交換目安」を知らなかったという人はなおさらのことだろう。