2018年 西日本豪雨…福岡県にも甚大被害

中国地方を中心に甚大な被害をもたらし、福岡県でも4人が犠牲となった2018年の西日本豪雨から2年となる。

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豪雨被害を受けた北九州市門司区に住んでいるホットドッグ店の男性店長が、被災の経験を乗り越えて新たな一歩を踏み出した。

中国地方を中心に、平成最悪の被害をもたらした西日本豪雨。
福岡県内でも北九州市門司区で山崩れが発生し、夫婦2人が犠牲となった。

北九州市小倉北区でホットドック店を経営していた和泉映一(いずみ・えいいち)さん。

和泉映一さん:
こっから自宅の方に水が流れて行ったんですよね。家が半地下になっているので、こっから土砂が全部流れて行って、1m以上の高さまで沈んでしまった

和泉さんの自宅は、山崩れが起きた現場から約200mの場所にある。
当時、和泉さんの自宅にも土砂が流れ込み、2階にあったホットドッグの仕込み場は、家財道具を避難させるための物置き場に様変わり…

店は1カ月近く休業を余儀なくされた。

和泉映一さん:
もう2年ですもんね、早いです。その時 学んだのは、常に危機感を持ったり、これで終わりじゃなくて、もしこうなったときはこうしようとか、先々のことを想定に入れるようにはなったですね

2年を経てホットドック店が復活…行列も再び

あれから2年――
店の前には長い行列ができていた。

サクサクのパンにプリプリのソーセージが入ったホットドッグを求めて、常連客が足を運んでいるのだ。

来店客:
玉ねぎのソース、それがおいしいです

来店客:
パンがサクサクで、ソーセージがジューシーで、めっちゃおいしいです

被災の経験を乗り越えて、和泉さんのホットドッグ店は再び人気店の姿を取り戻していた。

その一方で、和泉さんは今、浸水被害にあった門司区の自宅で、新たにハンバーグ店を2020年10月にオープンする準備を進めている。

2年前に被災した自宅で、あえて新たな店を開業することを決めた背景には、「ある思い」があった。

和泉映一さん:
(地域は)いい人たちに恵まれていて、「するならこういった場所で」「ここを出ると他にそういった条件がそろったところはないんじゃないか」って思い、そこが一番です。(店ができて)芽が出て新しいものができると、地域の方もポジティブになっていただけると思うんですよね

和泉さんが描く店の理想は、ディズニーランドのような雰囲気が漂い、アメリカのニューオリンズの街を彷彿とさせる「ワクワクする」店だという。

和泉映一さん:
お客さんに楽しんでもらいたいというかね。「お腹すいた!」って思ったり、ドキドキしたり、そういう感情が、ここで芽生えるような場所にしたいですね

愛する地元を笑顔でいっぱいにしたい。
そんな思いを胸に、開店に向けた準備がきょうも進められている。

(テレビ西日本)