島根・出雲市と岡山を結ぶ特急「やくも」を国鉄時代の姿に戻すJR西日本のリバイバル列車の第3弾「緑のやくも」が、11月の運行開始を前に10月27日、報道陣に公開された。
「やくも」には2024年春以降、順次、新型車両が導入される予定で、現行の「381系」のフィナーレに向け、歴代4タイプの車両がそろい踏みする。

「緑やくも」が復刻 4種そろい踏み

シルバーをベースに緑と黄色のラインをまとった通称「緑やくも」。JR西日本のリバイバル列車・第3弾としてデザインが復刻され、10月27日、米子市の後藤総合車両所で報道陣に公開された。

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運転開始から50年を迎えた特急「やくも」の歴史の中で、「緑やくも」は1997年から2011年まで使われたデザインだ。
この「緑やくも」の復刻で、JRが取り組んできた特急「やくも」の“リバイバル作戦”は完了し、381系「やくも」の歴代4種類が全てそろうことになる。

現在の「やくも」の車両「381系」は、国内で唯一現役で走る国鉄時代の特急車両で、鉄道ファンの人気を集めている。しかし、2024年春以降、順次、新型車両に入れ替わって引退することが決まっている。

JR西日本 後藤総合車両所品質管理センター・富田博之さん:
コロを使った振り子はこれで最後になります。伯備線で酔われる方もいらっしゃいますけど、それもこの381系「やくも」の“味”かなと思います。今のうちにぜひお楽しみいただければと思います

「緑やくも」は、11月5日に運行を始める。歴代デザインがそろい踏みとなる381系「やくも」の見納めに、沿線には多くの鉄道ファンが訪れそうだ。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
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