北海道函館市の公園に置かれていたペットフードを食べたイヌに、下痢や嘔吐の症状が。いったい何が起きているのだろうか。

公園に不審な“ペットフードやパン”

10月19日、函館市が設置した看板には「飼い犬が食べないように注意してください」と書かれていた。

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事の発端は10月17日夕方、市に寄せられた通報であった。

食べたイヌに被害…一体何が?

「旭岡公園・根崎公園のしげみにあったペットフードやパンをイヌが食べたところ、泡を吹いた」という内容だ。

現場周辺には白い液体がかけられたパンや、変色しているペットフードがあった。

公園でイヌを散歩させている人は。

「枯葉に隠してあるなど、人間には分からない。食べてしまうイヌはいると思う、ドッグフードとか」(付近住民)

不審なパンやペットフードは2022年から見られるようになり、最近になって頻度が高くなったという。

食べたイヌには下痢や嘔吐の症状が出ていて、少なくとも2匹が被害にあったとみられる。

「どこにあるのか本当に分からないので怖い」(付近住民)

付近の住民には不安が広がっている。

「気持ち悪い。ほとんど毎日この辺を歩いているので、十分に気をつけます」(付近住民)
「イヌのふんを片付けない人がいる。『許せない』となって、やる場合があるのでは」(付近住民)

何が塗られていたのかは分かっていないが、市は警察に相談するとともに、現場周辺での警戒を強めている。

獣医師の三國一騎さんは、今回の問題の背景にはペットを巡るトラブルがあるのではと推測する。

背景に“ペット巡るトラブル”か

「マナーを守っていても気になる人もいる。いたずら心でやってしまう人も、過去にはあった」(三國犬猫科医院 三國一騎 院長)

万が一、ペットが不審なものを口に入れてしまったら。

「とにかく最寄りの動物病院に電話で相談する。散歩をするときは、一歩前を確認しながら飼い主が注意して歩く。散歩コースを事前に一周してみるなど、配慮が必要では」(三國 院長)

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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